「Microsoft Teams無料版」廃止を発表、4月12日を過ぎるとデータ削除

　マイクロソフトは2月8日、ビジネス向けの無料コミュニケーションツール「Microsoft Teams 無料版（クラシック）」の提供を4月12日で停止することを発表した。本プラン利用中のユーザーには複数の選択肢（有料・無料）が与えられているが、無料版を選ぶとこれまでのデータは削除される。

　停止される「Microsoft Teams 無料版（クラシック）」は、オンライン動画ミーティングやストレージなどTeamsの基本機能はあるが、会議の録画、音声通話、ウェビナーなどの機能が省略されたプラン。

　マイクロソフトは、現在使用しているファイルやチャット、チーム、ミーティングなどに引き続きアクセスするために、Teamsの有料版へのアップグレードを推奨している。以下、マイクロソフトが移行先として提供するプランを紹介する。

Microsoft Teams Essentials

　最も簡単に移行可能でユーザーデータもすべて維持できるとマイクロソフトが推奨するサブスクリプションプラン。無制限のグループ会議（最長30時間、1つの会議の参加者最大300人）が可能。ユーザー1人につき10GBのクラウドストレージも含まれている。料金はユーザー1人あたり430円／月。

Microsoft 365 Business Basic

　マイクロソフトが提供するオフィススイートのサブスクリプションプラン。前述の「Microsoft Teams Essentials」に含まれるすべての機能に加え、会議のレコーディングと文字起こし、Web版とモバイル版のMicrosoft 365アプリ。ユーザー1人あたり1TBのクラウドストレージが追加される。料金はユーザー1人あたり650円／月。

Microsoft 365 Business Standard

　マイクロソフトが提供するオフィススイートのサブスクリプションプラン。「Microsoft 365 Business Basic」に含まれるすべての機能に加え、デスクトップ版のOfficeアプリ（プレミアム機能付き）、ウェビナーの開催、出席者登録とレポートのツール、顧客アポイントメント管理が追加される。料金はユーザー1人あたり1360円／月。

Microsoft Teams（無料）

　引き続き無料で使いたい場合はこのプランにサインアップし直す必要がある。無制限のグループ会議（最長6時間、1つの会議の参加者最大100人）が可能。ユーザー1人につき5GBのクラウドストレージも含まれている。ただし、ユーザーデータは移行されないので、手動で保存して新しいアカウントに転送する必要がある。

プラン一覧

■関連サイト

• ニュースリリース