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グーグル「ChatGPT」対抗の新しい会話型AI「Bard」を発表

2023年02月07日 12時10分更新

 グーグルは2月7日、同社CEOスンダー・ピチャイ氏のツイートおよびブログポストにおいて、同社が開発に取り組んでいる会話型AI「Bard」を、一般公開に先立ち信頼できるテストユーザーに公開することを発表した。

来月にはAPIも提供の予定

 グーグルは2021年に対話アプリケーション用言語モデル「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications)」を搭載した次世代の言語および会話機能を発表。

 現在は世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指し、LaMDAを活用した実験的な会話型AIサービス、Bardに取り組んでいる。

Bard

 今回の取り組みでは、必要な計算力が比較的少ない軽量なバージョンのLaMDAを公開。テストユーザーからのフィードバックと内部テストを組み合わせて、Bard の回答が品質・安全性・現実世界の情報の根拠の高い基準を満たしていることを確認するという。

 また、来月には、個人の開発者、クリエイター、企業にLaMDAを活用したGenerative Language APIの試用を開始。その後もさまざまなモデルを提供し、将来的にはAIを使ったより革新的なアプリケーションを簡単に構築できるようなツール群やAPIを開発していく予定。開発者向けの詳細については近日中に発表があるという。

お披露目は明日のオンラインイベント?

 ピチャイ氏は先月、OpenAIが11月にリリースしたChatGPTの反響に対し「コードレッド(緊急事態)」を宣言、約1万2000人というグーグル史上最大のレイオフを発表し、「AIに再び集中する」と宣言していた。

 グーグルは2月8日22:30(日本時間)より、オンラインイベント「Google presents : Live from Paris」を開催する。一部報道ではそこでBardやその他AI関係のサービスについて大きな発表があるのではないかと予想されている。

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