ゲームメーカーにはどんなお仕事があるのか? そんな疑問をメーカーさんに直撃するインタビューを実施。
ここではスマートフォンでのゲーム開発を中心に、最近PCでの展開も始めたコロプラの田岡次郎氏にお話しをうかがった。
コロプラ
エンターテインメント本部 A2スタジオ 部長 /リードクリエイター
田岡次郎(タオカジロウ)氏
――所属部署の仕事内容や今まで関わった作品などについて教えてください。
田岡氏:大手コンシューマゲーム会社で働いていましたが、スマホでゲーム開発がしたいと思い、2017年にゲームらしいゲームを作っていたコロプラに入社しました。
『ドラゴンプロジェクト』や『テイルズオブルミナリア』といった開発に携わった後、現在はまだ未発表のゲーム開発のディレクターをしています。
開発中のタイトルもコロプラらしい、チャレンジングな内容になっていると感じています。
――現在の仕事についたきっかけや動機などをお教えください。
田岡氏:子どもの頃からゲームを作る(当時は紙で)のも、ゲーム雑誌を読むのも好きで、趣味と仕事が一致している方が人生幸せだなと、新卒でゲーム業界に入りました。
世の中にはいろいろなエンタメやスポーツやレジャーなどがありますが、ゲーム開発ほどルールや制約に縛られない、自由なコンテンツはないと思っています。
ゲームをプレイすることも好きですが、それ以上に“より面白いもの”を考えることが好きです。
――仕事のやりがい、こだわり、気をつけている点などを教えてください。
田岡氏:マリオを作った宮本茂さんの言葉で「アイデアとは複数の問題をいっぺんに解決するもの」という言葉があります。
何か問題があったり、こうした方がいいっていう考えがあったとき、そのためだけに対応を行なうと、仕様とかコストとかコンセプトとか、何かしら入れたことによる別の問題が出ます。絶対。
こういったパッチ対応とも言える案にならないよう、常に複数の効果を持つアイデアを生むように心掛けています。
――お休みの日の趣味やハマっていること、続けていることなどをお教えください。
田岡氏:休みの日は、子どもと遊んでいることが多いです。今だと一緒に「ポケモン」をしたりしています。子どもから最新のアニメや玩具、キャラクターなどを教えてもらうことも多く、また、産まれたときから横にゲームがあった子どもの考え方や行動には、目から鱗の気持ちになることがよくあります。
――ジャンル問わず、あなた独自のベスト3を教えてください。
田岡氏:ベスト1は映画の『インセプション』です。クリストファー・ノーラン監督の映画はどれも好きなのですが、とくにインセプションはそのルールが面白く、映像や展開など大好きです。
2位はゲーム『レッスルボール』。このゲームは、中学の頃からずっと続けており、今でも「メガドライブミニ」で会社でプレイしています。一見、単純な力技のゲームに見えますが、実際は短い間隔での駆け引きが連続で行なわれ、プレイした人全員が飽きることなく熱中していくすごいゲームだと思います。
3位はゲーム『デビル メイ クライ』です。ゲームが2Dの頃、ジャンプアクションのゲームが楽しかったのですが、3Dになり、むしろ平面的なゲームが増えていった中、ゲームとしてジャンプすることの楽しさを思い出させてくれたタイトルです。
――ゲームファンへのメッセージをお願いいたします。
田岡氏:コロプラはスマホゲーム開発を行なっている会社としては珍しく、タイトルならではのゲーム作りやチャレンジすることを許してくれる、というか作るべきだという考えの会社です。
ユーザーさまがそのゲームをプレイするための時間を作りたいと思えるタイトルを開発していき、コロプラ開発のゲームだからやってみようと思ってくれるユーザーさまを増やしていきたいです。 今後ともよろしくお願いいたします。
©COLOPL, Inc.
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