うどん店チェーン「丸亀製麺」を運営するトリドールホールディングスは2月2日、富士通の「AI需要予測サービス」を国内全店舗で導入すると発表した。発注や人員管理など店舗運営の効率化に役立てる。
AIで勘に頼った業務を最適化
丸亀製麺が採用したAI需要予測サービスは、販売実績・営業日程・販促キャンペーン・気象状況などのデータをAIで分析し、将来の客数や販売数を予測するもの。
サービスは富士通のAI需要予測ソリューション「Fujitsu Business Application Operational Data Management & Analytics 需要予測 SaaS」をベースに構築された。複数の需要予測モデルを自動的に最適な形で組み合わせられるのが特徴だ。様々な要因で変化する予測対象の特性を正確にとらえた学習ができるため、安定かつ高精度な需要予測を提供できるという。
サービスの導入により、従来現場スタッフの勘に頼っていた発注や仕込み量の決定、厨房機器の設定といった業務を最適化し、欠品や食品ロスの減少や水道使用量の削減などが可能となる。
また、ワークスケジュールの自動化にもこのAIを活用し、前述の業務最適化とあわせて店長業務の軽減に役立てる方針だ。
DX推進のため協力する丸亀製麺と富士通
現在、トリドールホールディングスは運営する全飲食店のDX化に取り組んでおり、丸亀製麺へのAI需要予測サービス導入もその一環だ。
同社は今後も富士通と協力し、最先端技術と各種業務やノウハウを活用して店舗のDX化を推進していくとしている。
なお、富士通は今回のAI需要予測サービス導入について、2月28日から開催予定の「リテールテックJAPAN 2023」でも紹介予定だ。
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