G-Master Velox Intel Editionをレビュー
超人気の13400F&RTX 3060搭載ゲーミングPCは電力を盛っても低発熱で性能アップ!
定番ベンチマークも高スコアーで不満なし
まずは総合性能を測る「PCMark 10」から。総合スコアーのほか、ブラウザーやビデオ会議利用といった一般用途が中心の「Essentials」、表計算やワープロなどのオフィスアプリ利用を試す「Productivity」、写真や動画編集、CGレンダリングといったクリエイティブ用途の「Digital Content Creation」といったテストグループ別のサブスコアーにも注目してほしい。
総合スコアーは7147で、ミドルクラスのゲーミングPCとして十分な成績だ。サブスコアーも好成績で、一般用途で困ることはまずないだろう。特に、Essentialsグループにあるアプリの起動速度を測定する「App Start-up Score」が高い。これはストレージに、Crucial製のPCIe 4.0対応SSD「P5 Plus CT1000P5PSSD8」を採用している点が大きく影響しているのだろう。
試しに「CrystalDiskMark」を使って速度を測ってみたところ、順次読み取り速度で6723.45MB/s、順次書き込み速度で5000.92MB/sだった。ランダムアクセスも速く、これがApp Start-up Scoreの高さにつながっていそうだ。
ゲームで最も重要になる3D描画性能は、「3DMark」で確認してみよう。様々なテストがあるが、まずは定番の「Time Spy」から。これはAPIにDirectX 12を用い、WQHDで描画するテストでやや重ためだ。
総合スコアーは8898で、GeForce RTX 3060としては平均~若干高めといったところ。CPUが足を引っ張ることもなく、しっかりと性能が引き出されている。
続いてはDirectX 11ベースのテスト「Fire Strike Extreme」。こちらも、WQHDで描画するため、わりと描画負荷は高い。
総合スコアーは10089と、こちらもTime Spyと同じく、平均~若干高めといったところ。当然ながら3D描画性能は申し分なく、軽めのMMORPGであればWQHDで余裕、設定次第では4Kでも遊べそうだ。
もう1つ、昨年10月に新しく追加された「Speed Way」の結果も紹介しておこう。このテストはDirectX 12 Ultimateに対応したもので、DirectX Raytracingを使用したリアルタイムレイトレーシングが実行される。
グラフィックをよりリアルに、美しく描画できるレイトレーシングだが、そのぶんかなり重たいテストになる。
スコアーは2110と高くないものの、ミドルクラスのゲーミングPCとしては健闘している。テスト中の描画もカクツキが多く、やはりこのテストはハイエンド向けと言えるだろう。対応ゲームでという制限はあるが、画質を維持しながら描画負荷を下げるDLSSを併用することをオススメしたい。
ほか、その他のテストの結果を下記にまとめたので、性能比較の参考にしてほしい。
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