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デザインもスペックも生まれ変わった新時代のスマホ「arrows N F-51C」最速フォトレビュー

2023年02月07日 17時00分更新

 2022年10月6日に発表され、2月に発売予定の「arrows N F-51C」に、いち早く触れることができました。同モデルは、再生可能エネルギーが使われている工場で製造され、筐体や部品にリサイクル素材を用いて、4年間は安心して使えるという、環境に配慮されたスマホです。2021年12月に発売されて大ヒットを記録した「arrows We」の後継機と思いきや、arrows Nはarrows Weよりもスペックが高く、カメラ性能も大幅に強化させたモデルのようです。

 FCNTからお借りしたのは開発途中のモデルですが、「カメラも使っていい」とのことなので、実際に撮影した作例も交えて、ファーストインプレッションをレポートします。

リサイクル材を使いつつ
リッチな質感を実現

 arrows Nの「N」は、New Normal(新しい当たり前)、Nature(自然)、Neutral(ニュートラル)を意味しています。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた社会行動の中から生まれた端末です。ちなみに、このモデルから「arrows」のロゴも新しくなっており、新時代に向けた第1弾なのです。

より多くの人が親しみやすいロゴになった印象

 筐体の一部や多くの部品にリサイクルしたプラスチックやアルミニウムを使用。バッテリーやディスプレーなどの電気電子部品を除いた総重量の約67%をリサイクル材が占めているそうで、2022年のグッドデザイン賞も受賞しています。リサイクル材と聞くと、ややくすんだ色味で、独特の手触りを想像する人が多いでしょうが、arrows Nの外観は一般的なスマホと変わらず、メタルも用いたリッチな質感です。背面パネルは磨りガラスのようなサラサラとした手触りで、指紋や汚れが着きにくいことも利点でしょう。

6.24型の有機ELディスプレーを搭載

パッと見ではリサイクル材を使っているとは思えない、洗練された印象だ

 カラバリはフォグホワイト、フォレストブラック、ブラッシュネイビーの3色。いずれも落ち着いた色合いで、飽きずに使えそうです。

左からフォレストブラック、ブラッシュネイビー、フォグホワイト。中央のブラッシュネイビーはドコモオンラインショップの限定色

MIL規格の耐久性を備えて
洗ったり、除菌したりも可能

 ただ環境にやさしい素材を使うだけではなく、堅牢性に配慮されていることも特徴。防水(IPX5、IPX8)・防塵(IP6X)や、FCNT独自の落下試験をクリアする耐衝撃性能を備えていることに加えて、米国国防総省の資材調達基準であるMIL規格の23項目にも準拠。アウトドアでアクティブに使いたい人にも安心です。さらに、アルコールで除菌したり、泡タイプのハンドソープで洗ったりもできます。

ベーシックなボタン配置で、操作感も良好

 ディスプレーは有機ELで、画面サイズは6.24型。最近のAndroidスマホの中では小さめで、かと言って小さ過ぎない“ほどよいサイズ”という印象。横幅が約72mmに抑えられているので、文字入力も片手でできます。解像度は1080×2400ドットで、明るく精細な画質が得られます。

片手でもスムーズに文字を入力できる

 右側面には、音量ボタンと指紋センサーを兼ねる電源ボタンを搭載。上部にSIMとmicroSDカードのスロットを搭載。SIMピンは不要で、指で開けて引き出したトレイにnanoSIMを装着し、microSDは差し込む仕様になっています。なお、nanoSIMは1枚しか挿せませんが、eSIMを追加することができます。

 底部にはUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載。内蔵スピーカーはモノラルです。3.5mmオーディオジャックは搭載されていません。ステレオ音質で音楽や映像を楽しむには、ワイヤレスイヤホンやUSB Type-Cに差せるようにする変換アダプターが必要です。

右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンには指紋センサーが搭載されている

 指紋センサーはスピーディーにロック解除ができます。インカメラによる顔認証にも対応するので、デュアル生体認証で安全性を高められます。

左側面にはボタンや接続口はない

上部にはSIMとSDのスロットを搭載

スロットはSIMピンなしで開閉でき、nanoSIMとmicroSDをそれぞれ1枚ずつ挿せる

nanoSIMは1枚しか挿せないが、eSIMを追加することは可能

底部にはUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載

arrows We以上に幅広いユーザーに適している印象

 OSはAndroid 12。ホームアプリは、arrowオリジナルの「arrowsホーム」、ドコモの「docomo LIVE UX」、さらにアイコンや文字が大きく表示される「シンプルホーム」から選ぶことができます。

ホームアプリは3タイプから選べる

 筆者は「arrowsホーム」に設定して使ってみましたが、従来のarrowsとは使用感が若干変わった印象を受けました。操作性に大きな変更はないようですが、ホーム画面や独自アプリのデザインが変更され、よりユーザーフレンドリーな雰囲気になっています。解像度が高いので、小さな文字がくっきり見やすく表示されるのもいいですね。

ホーム画面のデザインもエココンシャスになった印象

 プロセッサーはSnapdragon 695 5G。メモリーは8GB、内蔵ストレージが128GBという構成。Snapdragon 695 5Gは、2022年の夏以降に発売されたミッドレンジモデルの多くが採用しているチップですが、リッチなゲーム以外ならストレスなくサクサクと操作できます。

ディスプレーは120Hzの高リフレッシュレートに対応。タッチレスポンスも良く、サクサクと操作できる

 ちなみに、arrows WeのプロセッサーはSnapdragon 480 5Gで、基本アプリの操作には支障がないものの、ゲームやマルチタスク操作など、負荷が大きい使い方をすると、動作がもたつくことがありました。arrows Nでは、そうした心配はなく、グラフィックの設定次第にはなりますがゲームを楽しむことも適している印象です。

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