制御ソフトで色も機能も自由にカスタム
また、CORSAIRの提供している専用の制御ソフト「iCUE」を使うことで、K100 AIR WIRELESSを自分好みにカスタムして使うこともできる。
例えば、本体上部に設置された「ボリュームアップ、ボリュームダウン、ミュート、再生、停止、進む、戻る」などのマルチメディアボタンに、ほかのキーやマウス操作、マクロなどを自由に割り当てることができる。テンキー上部に4つ設けられたマクロキーも同様だ。筆者はゲームのスクリーンショットやクリップの録画などを割り当てて活用していた。
そのほか、CORSAIRの特徴の1つである、ライティングのカスタム設定も非常に豊富だ。一般的なウェーブ状の光り方や、上部から光が降ってくるようなものなどのプリセットはもちろんだが、光り方を最大20のレイヤーとして保存することで、誇張抜きで無限に思えるカスタム性を誇っている。当然シンプルなライティングにすることもできるので、シンプルな見た目と合わせて、オフィスなどで使用したいユーザーにもうれしいポイントかもしれない。
価格をどのように考えるか
述べてきたとおり、所持欲を満たしてくれる高い質感と、CORSAIRの技術と制御ソフトによるカスタム性の高さが相まって、欠点が見つからない上質なキーボードであることは間違いない。
ただし、筆者のようにゲームに特化したキーボードを探しているとなると、度々比較対象として挙げてきた他社のロープロファイル製品に目を向けてみると、それらと比較して、どのような差額分の優位性を持っているのか、正直に言って見出すことはできなかった。
昨今の原材料・配送コストの高騰、数世代前のモデルであることを考慮する必要はあるが、DeathStalker V2 Pro(3万0880円)とG913(3万1680円、いずれも公式ストア価格)比較して約2万円の差額があるわけで、いくら多くの機能をハイエンドなものとして盛り込んでいるとはいえ、やはり手が出しにくいといわざるを得ない。
逆に言うと、こだわり抜かれた上質なキーボードを触りたいんだというユーザーや、よほどこのキータッチを気に入るとかでない限りは、ほかの選択肢で十分であるという結論に至っても仕方がないということだ。なぜなら、ゲーミングデバイスとして見たときに、いくら質感が高くとも、ゲームに勝てるわけではないからだ。
しかし、ゲームでも仕事でも使う高級キーボードで、ゲームに対する機能も現行最高レベル、しかもロープロファイルがいいという人にとっては、これほど最適なキーボードはないともいえるだろう。仕事やゲームの相棒として使うキーボードを、長年親しんで使いたいという人は、高額ではあるが、K100 AIR WIRELESSを検討してみてはいかがだろうか。
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