東京ゲームショウでも変化が
東京ゲームショウは、2021年まで家庭用ゲーム機のプラットフォーマーのブースが圧倒していたが、2023年ではその数を減らしている。
その穴を埋めたのが、PC、Steam Deck。またVR、そしてインディーだった。
現在、PCユーザーが増えているというデータも。PS5が入手困難なため、ハイエンドなゲームをするためにPCを買っている。また、eスポーツ人気の高まりもあり、『VALORANT』などをプレイするのにPCを購入する人たちもいるという。
そんななかで登場したSteam Deckは、東京ゲームショウで注目を集めた。
VRも同じく注目を集めた。TGSにはMeta VRがブースを出していたが、そちらも好評。10月にはPico 4も発売され、さらに日本での本命になるであろうPS VR2も来年2月に発売。メタバースムーブメントとともに、2023年はVRムーブが加速するのではないかと浜村氏は語った。
インディーは今までも注目ではあったが、ここにきて大手のIPホルダーがインディーゲームレーベルを出し、インディーの開発者を応援しようとする動きが出てきている。とくに集英社は、人気マンガ家とのコラボを実施するなど、同社発信のAAAタイトルと同じ取り組みをインディーズでしているところが注目だという。
各プラットフォームの状況は?
Switchは国内の累計が25000万代を突破。任天堂の過去のハードの中で最も売れたものになる可能性があるとのこと。任天堂は今後も『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』などが控えているので、ハードをけん引していくだろうと浜村氏は言う。
PS5は売り上げとしてはPS4と同じ推移をしているが、供給が不足している。供給を満たせれば、もっと状況は変わるだろうと浜村氏。PSプラットフォームで注目したいのはPlayStation Games for PCの拡充と、モバイルゲーム開発のSavage Game Studios買収だという。
ソニーはPCでは期間を置いて、同社のAAAタイトルをPCにも出していくと発表。また、PS、PC、モバイルで遊べるMMOといったタイプのライブゲームをすでに10タイトル配信すると述べている。同社のゲームが早くプレイしたい人にはPS5の購入を促しつつ、ライブゲームでの収入を本格的に考えているようだと浜村氏は分析している。
もう1つの注目点は、PS5にあるサブスクリプションサービス。オンライン対戦などが楽しめるエッセンシャルというプランに加えて、PS5~PSまで幅広いソフトが遊べるエクストラというプランを導入。
ただ、エクストラでは発売された直後のAAAタイトルは遊べないようになっているので、まだ基本のエッセンシャルのみに加入している人が多いとのこと。
対するマイクロソフトはサブスクリプションサービスのXbox Game Passが戦略の中心になっており、Ultimateプランでは、リリースと同時にAAAタイトルを遊ぶことが可能。それもあり、会員数を急速に伸張しているという。クラウドゲームでPCやスマホでも楽しめる点が大きなポイントだと語った。
Netflixもユービーアイソフトと提供してゲームのサブスクサービスを実施予定。自社でもゲームスタジオを立ち上げ、本格的にゲーム開発を行っていくという。もともと映像のプラットフォーマーであるけれども、ゲームでどれだけ人気を獲得できるのか、注目したいという。
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