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ミドルクラスの人気モデル「AQUOS sense7」をクロレビ カメラが良くなり普段使いは文句ナシ

2023年01月03日 10時00分更新

カメラが良くなったミドルクラス 顔認証はマスク対応
シャープ「AQUOS Sense7」

 アスキースマホ総研の2人(オカモト、スピーディー末岡)が2022年冬の最新スマートフォンをクロスレビュー! 今回はミドルクラスながらカメラ性能をアップさせてきた「AQUOS Sense7」を紹介する。

シャープ「AQUOS Sense7」

 ミドルクラスの定番ブランドになったシャープ「AQUOS sense」シリーズ。その最新モデル「AQUOS sense7」がドコモ、KDDI(au、UQ mobile)、楽天モバイルで取り扱い中だ。

 ディスプレーサイズは約6.1型(1080×2340ドット)で、サイズは約70×152×8.0mm、重量は約158gとやや大きめのサイズ。SoCはSnapdragon 695でメモリー6GB、ストレージ128GBとミドルクラスの王道スペックになっている。

 リアカメラは前モデルと比べると望遠がなくなったが、約5030万画素/F値1.9の標準と、約800万画素/F値2.4の広角カメラの2眼構成でも問題ないという判断だろう。インカメラは800万画素とやや物足りない。

メインのカメラは1/1.55型とこのサイズとしては大型センサーを搭載。超広角との2眼構成で前モデルとは異なり、望遠は搭載されていない

 ソフトバンクから「AQUOS sense7 plus」という派生モデルが発売されているが、こちらはディスプレーサイズが6.4型と大きく、リフレッシュレートは240Hz(sense7は60Hz)、バッテリーが5050mAh、スピーカーがモノラルといった違いがある。基本的には上位モデルなのだが、AQUOS sense7のほうが優れているポイントもある。それは対応バンドだ。5Gのn41(2.4GHz帯)とn79(4.5GHz帯)のほか、4Gもドコモとauのバンド18、19にも対応しているのだ(対応バンドはキャリア版とSIMフリー版で共通)。

 価格はドコモが5万4230円、au/UQ mobileが5万9500円、楽天モバイルが4万9980円、SIMフリー版は5万円台前半となっている。

カラバリは地味だが非常に優秀なので購入した
スマホ総研リーダー オカモト
評価:★★★★★

 ちょうどいいサイズ(横幅約70mm)に軽い本体(約158g)、そして手荒れが酷く指紋認証が使えない自分には、マスク着用時の高速な顔認証がなにより◎で、個人的にも購入した。1/1.55型センサーが搭載されたカメラも、太陽光下、夜景の両方でちょっと驚くほどの写真を残してくれる。これまでミドル機をメインで使うときはiPhoneやPixelをカバンに入れておくことが多かったが、その2台持ちは必要なさそうに感じつつある。

夜景でのサンプル

 もちろんミドルクラス機なので、不満がないわけではない。デジタルズームは2倍でもギリギリ感があるし、内蔵のスピーカーは微妙、SoCも正直遅い。あとなによりディスプレーのリフレッシュレートが60Hz止まり(まあ、このSoCで高リフレッシュレートでも、という部分もあるが)。ただ、あくまでミドルクラスと考えると、大きな減点にまではならないか。基本もしっかりしていて(バッテリーの持ちの良さとか)、周りにも勧めやすいスマホ。ただし、それにしてもいくらなんでもカラバリはあまりに地味すぎではないか? というわけで、カラバリでマイナス0.5で、実際は4.5の評価となる。

突出したものがないという安心感
主席研究員 スピーディー末岡
評価:★★★★☆

 とくに突出した部分がないスマホ。だが、その突出した部分がないことが安心感、安定感に繋がっている。リッチなゲームを遊ばなければ、何も考えずに快適に使える。これといった機能もないので難しい操作を覚える必要もないし、カメラも適当にシャッターを切ってるだけでそこそこのクオリティーの写真が撮れる。なんならゲームだって設定を落とせば遊べるし、CPUパワーを必要としないソシャゲなら問題ない。シャープ独自の機能は使わなくてもかまわないし、使えばより快適になる。

 尖った部分がないかわりに、平均値が非常に高いので、私のようなスペック厨には物足りないが、世の中の大半を締める「スマホは道具」と考えている人たちには不満は出ないだろう。何も考えずに使えるというのは、それだけ優秀なプロダクトということ。国内Androidシェアナンバーワンとうたっているのもうなずける。

「AQUOS sense7」の主なスペック
ディスプレー 6.1型有機EL(20.3:9)
画面解像度 1080×2340ドット
サイズ 約70×152×8.0mm
重量 約158g
CPU Snapdragon 695 5G
2.2GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 12
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 約5030万画素
+約800万画素(超広角)
イン:約800万画素
バッテリー容量 4570mAh
生体認証 ○(指紋、顔)
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○
(IPX5,8/IP6X)
SIM nanoSIM/eSIM(DSDV対応)
対応バンド(5G Sub6) n3/n28/n41/n77/n78/n79
対応バンド(4G) 1/2/3/5/8/12/17/18/19/21
/38/41/42
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ ライトカッパー、ブルー、
ブラック、ラベンダー(ドコモのみ)

■関連サイト

私たちがレビューしました!

アスキースマホ総研リーダー オカモト。スペックに載らない細かい話が好き

主席研究員 スピーディー末岡。スペックの数値が大好きスペック厨

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