Astell & KernやNoble Audio、Campfireの完全ワイヤレスも
本日まで開催、「ポタフェス 2022冬」注目の展示をピックアップ
水月雨からは平面磁界型ヘッドホンの「VENUS」
高音質のイヤフォンで人気のある「水月雨」ブランドからはフラッグシップである平面磁界型ヘッドフォン「VENUS」が国内初展示されていた。これは100mmのサブナノメートル振動板を採用し、純銀エッチングの電気回路を採用している。
価格は8万円台ということだが、試聴してみると音場が広くて解像力がとても高く、その整ったサウンドは価格を大きく超えていると思う。その意味では、とてもコスパの高い製品と言える。
Lotoo発の据え置き型プレーヤー、Mjolnir
Lotooの据え置き型プレーヤーである「Mjolnir」を展示。これはいわばAstell&Kernの「ACRO CA1000」のような据え置きのDAPと言える製品で、上面にタッチパネルを搭載してDAPのように操作できる他に前面にも再生情報が表示できるディスプレーを備えている。バッテリー駆動で8時間ほど再生できるということだ。DACにはAK4499を搭載し、ポータブルという制約がないので回路は新設計とのことだ。
試聴してみるとLotooのDAPに似た音調ではあるが、ポータブルよりも力感があり据え置きの実力を感じることのできるサウンドだ。価格等は不明。
正真正銘の昭和生まれヘッドホン「ST-90-05」~アシダ音響
最新の機材が並ぶ中で異彩を放っていたのはアシダ音響ブースだ。ここで展示されているレトロな外観がユニークの「ST-90-05」は昭和リスペクトの製品ではなく、40年も前に開発された業務用のヘッドフォンをベースにした正真正銘の昭和生まれの製品だ。これはもともとは通信用に開発されたものを音楽用に手直ししたもので、音を聞いてみるとレトロ調だが今聞いてみても悪くはない。現代機器の尖鋭的なサウンドに慣れたユーザーには新鮮に感じられるかもしれない。希望小売価格は6600円。
元祖イヤモニと言えばこれ、Shure E1
Shure(シュア)は、1997年発売の「E1」を参考展示していた。これは現在の高性能イヤホンやIEM(インイヤーモニター)の先祖と言える先駆的な製品だ。設計はWestoneのオーディオマイスターであるカートライト兄弟とShureの共同で行われてた。Shureはこの製品により名を知られることになり、その後にWestoneもこの分野に進出していくきっかけとなる記念碑的な製品でもある。この25年もの高性能イヤホンの歴史はこの後どうなっていくのか、ちょっと考えさせられる展示であった。
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