楽天モバイルは、11月30日に開催された「総務省情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会」において、700MHz帯での3MHz幅の利用可能性の検討が開始された件について、「歓迎する」とコメントした。
プラチナバンド再割当への動きの一方で、
3MHz幅を4Gで利用するという議論が総務省で開始された
今回の議論は、上述の委員会でNTTドコモによって提案されたもの。700MHz帯では現在携帯電話によって、下りで773~803MHz、上りが718~748MHzが用いられているが、それぞれ隣接するITS(高度道路交通システム)、地上デジタル放送/特定ラジオマイクとの間で4~8MHzの間隔が空けられている。このうち3MHz幅に4Gのシステムが導入可能とするものだ。
3MHz幅は、現在楽天モバイルが再割当を希望しているプラチナバンドでの15MHz幅(3社から5MHz幅ずつ)に比べると、かなり狭くはあるものの、NTTドコモでは同社のプラチナバンド割当(3Gで利用中のものを除く、700MHz帯+800MHz帯の合計で20MHz幅)と契約者数(7340万契約)から計算すると、1100万契約の収容が可能と見込む。通信速度についても下り最大30Mbps、国内外の多くの端末でサポートしているバンド28での対応が可能。また3MHz幅という狭帯域での割当は米国/ベトナム/インドで例があるとする。
この新たな議論について、楽天モバイルは「プラチナバンド再割当以外の新たな選択肢になりうる700MHz帯の3MHzシステムの検討が開始されたことを歓迎いたします。総務省における技術検討には、当社も参加予定であり、議論にしっかりと貢献してまいりたいと思います」とコメント。前向きな姿勢を示した。
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