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ポメラにライバル現わる! テキスト入力に集中できる現代のタイプライター「Flowo」

2022年11月21日 12時00分更新

2023年にタイプライターが復活する?

 スマートフォンで動画を見ることが当たり前の時代でも、仕事では長文の文字入力が必要という人も多いでしょう。文字入力に特化したデバイスとしてはキングジムのデジタルメモ「ポメラ」を思い浮かべる人がいるかと思います。QWERTYキーボードにモノクロ画面を搭載し、いつでもどこでも快適なタイピングが可能なガジェットです。

テキスト入力に特化したポメラ「DM250」

 ポメラはもちろん、PCのキーボードの原型はタイプライターです。ならばタイプライターにディスプレーを取り付けたデザインにすれば現代風の製品になるかもしれません。そんなアイディアをイタリアのデザイナー、Jody Del Bianco氏がイメージ化しています。

Jody Del Bianco氏がデザインした「Flowo」

 Flowoというこのデバイスの名前は「Flow」「Word」の造語。つまり文字が流れてくる、という意味です。キーボード部分はロジクールのマルチデバイスキーボードのような、円形のキートップが並びます。本体には数色のカラバリもありますが、どれもどことなくノスタルジックなデザインに見えないでしょうか?

ノスタルジックなデザインだ

 タイプライターはロールに紙を巻き付けてタイピングします。Flowoはロールの代わりに電子ペーパーディスプレーを内蔵。このディスプレーはタイプライターで紙を送るときのように左右のノブを使って回転させることができます。つまり文字を1行打ったら、ノブを回して表示を1行ずらしていくのです。面倒なようですがタイプライターで文字を打つ感覚に合わせているのでしょうね。

 しかも、電子ペーパーディスプレーの横幅はA4用紙と同じにしているとのこと。つまり本当に紙に文字をタイピングしているような体験が味わえるのです。なお、本物のタイプライターは端まで文字を打った後で、次の行へ移動させると自動的に改行はしてくれました。

タイプライターを使っていた感覚を呼び起こせる

 Flowoはデザインコンセプトであり実製品ではないものの、背面にはUSB Type-C端子やmicroSDカードスロットも備えているとのこと。また、キーボードにはバックライトも搭載されています。Wi-Fiも搭載しているのでデータ転送も使えそうです。この細長いディスプレーでブラウジングは無理でしょうが、もしもAndroidベースで作られたらSNSのタイムラインを表示するという用途にも使えるでしょう。タイムラインを読むためにロールを回しながら画面をスクロールしていく、なんて使い方も楽しそうです。

実際に製品化してほしい

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