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11月25日(金)~27日(日)の3日間、西新宿で一般の方向け「自動運転サービス試乗会 」を開催! コラム初回は2020年度の取り組みをご紹介します!

2022年11月08日 14時00分更新

 皆さん、こんにちは。新宿副都心エリア環境改善委員会の中にある、スマートシティ・タスクフォース事務局のあんずくんです。「え、環境改善委員会?スマートシティ・タスクフォース!?」と疑問に思われた方は、ぜひこちらをご覧ください。

            ↓↓↓
200911_スマートシティ・タスクフォースプレスリリース.pdfwelcometoshinjuku.jp

 ひと言で言うと、西新宿の企業や学校などが集まり、西新宿をにぎわいのある街にするために活動している組織です!

 この度、私たちが中心となり、11月22日(火)から自動運転モビリティの走行を実施し、そのうち11月25日(金)~27日(日)の3日間は、一般の方向け「自動運転サービス試乗会」を開催することになりました。ぜひ、多くの方に未来のスマートシティサービスを体験いただきたい…と思いながら、現在、準備を進めています‼

 そこで、この「西新宿LOVEWalker」の連載で、試乗会までの3回にわたって、これまでの西新宿における私たちの取り組みや、今年の試乗会の計画について、ご紹介したいと思います。少しでも、西新宿における自動運転の取り組みを知っていただけるとうれしいです!

 第1回目の今回は、「2020年度に実施した連携協定締結式と実証実験」について、ご紹介します。

 西新宿は、オフィス・都庁・学校・病院・住宅などのさまざまな業態の施設が存在し、近年では新宿中央公園が新たな交流拠点として整備され、今後は新宿グランドターミナル構想により駅が生まれ変わるなど、多様な目的で幅広い層の人々が集まる街に進化を続けています。

出典:新宿駅周辺まちづくりガイドライン

 一方で、広すぎる街区のために街区間の移動がしづらく、また、このエリアは浄水場跡地の名残で立体構造となっているため、上下の移動が多く、高齢者や障がい者の方などに負担になっています。さらに、慣れない来街者には目的地までの経路がわかりにくいなどの移動に関する課題を抱えています。

 また、人々が集まるポテンシャルはあるものの、単一目的での来訪が多いためか、人が集まることがまち全体のにぎわいにつながっておらず、賑わい創出の観点でも課題を抱えています。

東西と南北の道路が立体交差している西新宿の街路の様子

 そこで、2020年11月、新宿副都心エリア環境改善委員会は、西新宿のスマートシティ化に向けた街の課題解決プロジェクトとして、株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社、KDDI株式会社、アイサンテクノロジー株式会社ほか一社と連携協定を締結し、西新宿地区における自動運転技術を活用したモビリティサービス事業化の可能性を検討することにしました。それにより、地域の活性化と市民生活の向上に寄与することを目的としています。

 連携協定締結の際には、2020年11月5日に京王プラザホテルで式典を開催し、集まった報道陣に対して、連携協定の主旨や取り組みの紹介を行ないました。

連携協定締結式では、新宿副都心エリア環境改善委員会・技術担当理事の小林洋平氏が西新宿のまちづくり活動について発表

連携協定締結式に集結したメディアを通じて本取組をPR

自動運転車両の出発式として、京王プラザホテル車寄せでテープカットを実施

 さらに、スペシャルゲストとして宮坂東京都副知事にお越しいただき、会場で車両を呼び出し、そのまま自動運転車に乗っていただきました。

 宮坂副知事からは「スムーズな運行で、友達の運転より安心感があった」「モビリティが変わるというのは街が変わる出発点だと思う。自動運転は東京を変える次の一つの条件になると感じている」とコメントいただきました。

 この動画をご覧ください!
 

 そして、連携協定に基づき、将来の自動運転サービスの事業化に向けて公道での実証実験を実施しました。

 実証実験では、①京王プラザホテル〜KDDI新宿ビル、②KDDI新宿ビル〜京王プラザホテル、③京王プラザホテル〜新宿中央公園(水の広場)の3つのルートを走行しました。

 そのうち①の走行時には、エリア内のビルに設置した操作室のドラインバーが遠隔で運転をしていました。遠隔操作での自動運転の実施にあたっては、警視庁による道路使用許可の取得が必要となるため、その協議を経て、実施に至りました。 

2020年度実証実験の概要(新宿副都心エリア環境改善委員会主催)

2020年度実証実験の走行風景(京王プラザホテル車寄せより出発)

 また、ティアフォーほか4社は、前述の実証実験の後、東京都の補助対象事業に選定され、同年12月にも実証実験を行ないました。その実証実験では、試乗者の方に複数ルートからニーズに合ったルートを選定してもらい、スマホで試乗予約のうえ乗車いただきました。

 それを3台同時に走行させ、遠隔で監視する将来のサービス運営を見越したオペレーションの確認を行ないました。

2020年度実証実験の概要(東京都公募事業)

自動走行時の車内の様子(安全のためセーフティードライバーが乗車し走行)

エリア内の屋内拠点で3台同時遠隔監視を実施

6つのルートから希望ルートを選定

 2020年度は、私たちの取り組みの第一歩。西新宿という東京都心部の走行難易度が高い環境で、実証実験を開始した年であり、サービス設計や運営面の課題も確認し、事業化に向けて歩み始めた年でした。実は私はまだ深く関わっておらず、先輩方が成し遂げたプロジェクトでした。あの時があるから、今があるんだなとしみじみ感じます・・・。

 今回は、ここまでです!

 次回は、「2021年度の実証実験(まちのインフラと連携した自動運転)」について、ご紹介します!

 最後に、西新宿自動運転プロジェクトのLINE公式アカウントを立ち上げましたので、ぜひご登録ください!

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 それでは、また次回です! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

取材・文:あんずくん

ゆとり世代。趣味はドラマ鑑賞と時々まち歩き。好きなものは、そうめんとビーフンとカニカマ。苦手なものは、物販系ネットショッピング。西新宿に拠点を置く建設会社で勤務。
入社時の小論文では、西新宿のまちづくりについて熱く執筆。そのときの思いはそのままに、今は自動運転サービスを通して、西新宿を良いまちにしようと奮闘中! 応援よろしくお願いします。

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