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伊織もえさんやyunocyさんも登場、久しぶりの自作erのための大型イベントをレポート

PC自作好きの同志、PCパーツメーカーと自作erが集った「ASK FES 2022」が最高だった

2022年11月09日 13時00分更新

ゲームに関わって生きていくことの楽しさや厳しさを語る!

「令和版好きな仕事で生きる道!~好きなゲームで生きていく~」

 2日目にはスペシャルトークステージ「令和版好きな仕事で生きる道!~好きなゲームで生きていく~」も実施。ステージには、元プロゲーマーで現在はJadeiteのVALORANT部門のコーチも務めるnoppoさん、ゲームキャスターの岸大河さん、JAPANESE GIRLS STREAMERのyunocyさん、ゲームタレント・声優の芦澤佳純さん、HIKKY 取締役COO・CQOのさわえみかさん、そしてMCとして声優の山下まみさんが登場した。

 最初のテーマは「今のお仕事の魅力」について。岸さんは「まずは何といってもゲームに関わることができるということと、選手が生で演じる対戦を、リアルタイムで実況できることですね」とコメント。

「今のお仕事の魅力」

 これに対し、山下さんが実況はどのような仕事なのかについて聞くと、岸さんは「チーム同士の対戦を生だとすると、それを料理して視聴者に届けるという感覚ですね。真剣に戦っている選手たちの戦いを、視聴者がより楽しめるように娯楽のレベルを上げるという感じです。最近ではオフラインも増えてきて、実況で盛り上がってくれる一体感を味わえます。そういった渦中にいられるのは、幸せですね」と語った。

自身の実況でオフライン会場が盛り上がってくれると、とてもテンションが上がると語る岸さん

 また、山下さんが声優を目指した理由は「もともとアニメやゲームが好きでしたけど、キャラクターの声を演じる“声優”という仕事があるとは考えもしてなかったです。そんな中、北海道で仕事をしていて、あるとき『なんで声優を目指さなかったの?』と聞かれ、声優という仕事を意識して、そのあとすぐに上京して声優を目指し始めた感じです」と答え、行動力の速さに皆驚いていた。

思い立ってすぐ北海道から声優を目指して上京したという山下さん

 仮想空間での自由なクリエイティブをサポートするメタバースエンジン「VketCloud」を開発中のさわえみかさんは「性別も年もわからないメンバーで、現在はメタバース内でのイベントを手掛けています。裏方もアバターで仕事をしているので、見た目も場所も気にせず好きなことを表に出せることが魅力ですね」と語った。

ヘアメイクからさまざまな経験を経て、メタバースの仕事にたどり着いたというさわえみかさん

普段の会議もメンバー全員アバターで行なっているという

 ストリーマーとして活動しているyunocyさんは「リアルタイムで実況していると、リスナーが友達みたいな感覚でやっていられるので、楽しいです」とコメント。noppoさんは「社内でも社外でも、ゲームが好きな人と関わることが多いので、普通だとわかってもらえないコアな話題が通じるのはうれしいですね」と語った。

「苦労や挫折などの経験」

 続いてのテーマは「苦労や挫折などの経験」について。芦澤さんは「親に心配されて『(実家に)帰ってきてもいいよ』と言われたことです。自分の限界だと思われていることが辛くて、泣いた日もありました」と語った。

フリーで過ごした1年間はとても大変だったけどいい経験になったと語る芦澤さん

 また、現在所属しているG-STAR.GAMINGに所属する前は1年間フリーで活動していた時期があり、その際は東京ゲームショウに足を運んで、プロデューサーへのあいさつ回りなども自ら行なっていたという。芦澤さんは「そういった苦労の中で、人見知りを克服したり割り切ることができたりするようになりました。自分の根底に、最後に勝てば勝ちという考えがあって、負けておわらなければいいと今も思っています」と、少し前の苦労を語っていた。

 また、noppoさんは「現役時代はeスポーツに全振りしていたので、そのあとのキャリア探しには苦労しましたね。今と違ってeスポーツ氷河期みたいな時期だったので、ゲーム会社に入ろうと思って受けましたが全部落ちましたね。今はeスポーツのファンの数が何千倍にもなっていますが、当時はプロゲーマーって何? という時代だったので、就職活動は大変でした」とコメントした。

レジェンド級の活躍でしられるnoppoさんだが、当時はまだeスポーツが栄えておらず、就職時に苦労したという

 さわえみかさんは「ヘアメイク時代は会社に就職したわけではなく弟子入りだったので、仕事終わって2時間後には次の仕事なんてこともあり、公園で休憩するだけといった時代もありました。その時期は結構大変でしたけど、根性はつきましたね」と語った。

「好きを仕事にするために意識したこと」

 次のテーマは「好きを仕事にするために意識したこと」。yunocyさんは「好きなゲームを別の理由で嫌いになることがあったので、好きでいることを意識することが重要ですかね。せっかく好きになったゲームを嫌いにならないように、ほかのゲームをやるとかいかに切り替えるかが大切だなと思っています」とコメントした。

好きなゲームを嫌いにならないように気分転換を挟んでいるというyunocyさん

 さわえみかさんは「色々なことに貪欲に手を出していくことかなと思います。色々な枝を伸ばした結果、たどり着くこともあるので、いったんトライすることも大事だと思います」と答えた。

 最後のテーマは「夢に向かうみなさんへ」。noppoさんは「不安に立ち向かう機会は多いと思いますが、決心をして進んでいくことが大事です。稼げるようになる前に引退してしまったとしても、私のように働いて生きていけるので、今は全力でやってほしいです」と語った。

やりたいことは後悔のないように全力でやってほしいと語る芦澤さん

 芦澤さんは「私がこれをやりたいということを、しっかりとやっておくことが大事ですね」とコメント。yunocyさんも「諦めないことが大事ですね」と、夢に向かう人にエールを送った。

 今、様々な業種で最前線で活躍している人たちも、昔は苦労することがあったり、さまざまな経験を重ねて今に至っているということがわかるスペシャルトークステージだった。あとは登壇者全員、今でもゲームが大好きなんだなということが伝わる内容だった。

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