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食材だけでも頼めるようにリニューアル:

パナソニック「食のサブスク」炊飯器+お米食べ比べセットが人気に

2022年10月27日 16時00分更新

 家電メーカーによるサブスクサービスがじわじわ進化中。中でも調理家電系のサブスクは食いしん坊にとって見逃せない展開になってきています。

 パナソニックは10月27日、調理家電と食材の定額購入サービス「foodable(フーダブル)」を刷新し、高級系のプレミアムコース、食材だけ頼めるフードのみプラン等を追加しました。

 foodableは2021年6月開始。月額3980円で調理家電をレンタルし、定期的に届けられる食材を調理できるという内容で、たとえばトースターと冷凍パンなどをセットで注文できます。人気があるのは炊飯器とセットになったお米の食べ比べコース。全コースの中でも断トツの人気で、シャトーを選んでワインを飲み比べるような新体験をお米で提供できたと自信を見せています。

 これまで選べるコースは合計9コースでしたが、今回のリニューアルでは月額4980円の高級プレミアムコースを含む4コースを追加。さらに食材のみ注文するフードのみプランとして6コースを追加しています。

【新コース】
「おうちでご褒美ごはん体験」月額4980円
「おうちで始めてのご当地米食べくらべ体験」月額3980円
「おうちでバランス栄養食体験」月額3980円
「おうちで初めてのおいしく腸活体験」月額3980円

【フードのみプラン】
「おうちで全国ご当地米食べくらべ体験」月額2200円
「おうちで世界のレストラン体験」月額4980円/3980円
「おうちで本格ベイクアップ体験」月額2980円
「おうちで初めてのパン職人体験」月額1700円
「おうちで世界のカフェめぐり体験」月額2480円
「おうちで初めての腸活体験」月額3980円

 各コースの食材はパートナー企業提供によるもので、ロイヤルホストのロイヤルデリ、Pasco、メゾンカイザーといった有名ブランドの名前が並びます。パートナー企業はサービス開始時の3社から42社まで増えました。

 たとえば「おうちでご褒美ごはん体験」では、惣菜店「RF1」などを展開するロック・フィールドが今年11月から展開する「RFFF(ルフフフ)」ブランドの冷凍食品を提供。「おうちで本格ベイクアップ体験」では敷島製パンの冷凍パンまたは冷凍パン生地セットを提供します。

 新コースの狙いは食材とオーブンレンジのラインナップ拡充。たとえばプレミアムプランはオーブンレンジ最上位機のグリル調理機能とこだわりの冷凍惣菜セットを組み合わせ、高い満足度を求めるユーザー層にアプローチしています。

 発表会場で「おうちでご褒美ごはん体験」に入っているキッシュなどを試食してみましたが、言われなければ冷凍食品とはわからないおいしさでした。

 パナソニックではfoodableを含めたサービス事業で2024年に20億円規模の売上を目指すとしています。

 サブスクには他社も力を入れており、たとえばシャープは2017年から調理家電「ヘルシオ」シリーズ向けの食材サブスク「ヘルシオデリ」を展開中。同年から料理教室「ヘルシオ教室」も開始し、調理家電を使いこなすための知識を教室形式で教えています。

 アイロボットは2019年にロボット掃除機「ルンバ」のサブスクを開始。2022年には「おためし1ヵ月コース」を追加して利用の敷居を下げました。

 日立グローバルライフソリューションズも2022年10月21日、掃除機や炊飯器などのサブスクリプションサービスを開始しています。

 サブスクサービスが増える背景にあるのはメーカー収益構造の変化。売り切り型の商品だけでなく継続的に収益を生むサービス商品を作る狙いがあります。

 foodableのような食のサブスクは新しい体験ができるのが面白いところ。自宅にいながらレストランのようにおいしい料理を手間なく楽しめるのは魅力です。新型コロナウイルスの感染拡大によって中食市場が活況を帯びましたが、食いしん坊としてはサブスクグルメにも注目です。

 

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