シャープは10月25日、mini LEDと量子ドット技術を搭載した4Kテレビ「AQUOS XLED」に「EP1ライン」5モデルを追加すると発表した。EP1ラインは、75型、70型、65型、60型、55型の5サイズで展開する。価格はすべてオープンプライス。各モデルの予想実売価格と発売予定日は下記の通り。
左奥から60型の4T-C60EP1、70型の4T-C70EP1、75型の4T-C75EP1、65型の4T-C65EP1、55型の4T-C55EP1
AQUOS XLED EP1ライン 「4T-C75EP1」（75型：73万7000円前後）2023年1月28日発売予定
「4T-C70EP1」（70型：57万2000円前後）11月19日発売予定
「4T-C65EP1」（65型：49万5000円前後）11月19日発売予定
「4T-C60EP1」（60型：44万円前後）11月19日発売予定
「4T-C55EP1」（60型：36万3000円前後）11月19日発売予定
4T-C55EP1
4T-C60EP1
4T-C65EP1
4T-C70EP1
4T-C75EP1
主な特徴
EP1ラインは、有機ELテレビのような引き締まった黒と明るい液晶テレビの良さを兼ね備えた4Kテレビ。「アクティブmini LED駆動」で明暗を細かく制御し、従来の同社液晶テレビと比べ3倍以上のピーク輝度を実現した。
アクティブmini LED駆動のイメージ（画像右）。高密度に敷き詰めたmini LEDバックライトを1000以上のエリアに分割して明暗を細かく制御する
映像信号から細かなエリアごとに輝度を解析して、液晶とmini LEDの駆動を最適制御する「フレアブライトネス」回路も進化している。部屋の明るさに応じた輝度調整を加え、よりダイナミックでコントラストのある映像表現が可能になった。
新しい量子ドット半導体素材により進化した「量子ドットリッチカラー」技術によって色表現も向上している。赤色を中心に色表現力が高まり、色再現範囲は従来の液晶テレビと比べ約20％向上している（同社比）。
再現範囲を従来と比較すると、緑色が拡大、赤色が大幅に拡大していることがわかる
また、画像処理エンジンは新たに「Medalist S4X」を搭載している。AIプロセッサーがコンテンツに適した映像を自動で調整する「AIオート」機能にくわえ、視聴環境に合わせて最適な画質に自動調整する「環境センシング」を備えている。
100万通り以上の映像を学習したAIが、顔や空などオブジェクトを認識して最適な色に補正する
環境センシングは、人の視覚のように周囲の明るさで明暗や色を調整する。例えば、明るい部屋では見えにくい暗部階調レベルを上げ、輝度のダイナミックレンジを拡大することで、視認性を高める。暗い部屋では、暗部階調を滑らかにし、質感を重視した自然な映像に仕上げるという。
環境センシングのイメージ。人の視覚特性に合わせて、映像の輝きや質感を最適化する
新スピーカーユニットで音響体験もさらに進化
画面の上下にスピーカーを配置して映像と音声を一体化する音響システム「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」（以下、ARSS＋）にくわえ、新たに新スピーカーユニット「パワーボイススピーカー」を採用している。
テレビ上部のハイトスピーカーは20度前傾することでクリアな音質と包み込まれるような音響を実現しているという
正面から見たハイトスピーカー
パワーボイススピーカーは、ミッドレンジとサブウーハーに採用されおり、高域から低域まで音域特製の異なる5種類11個のスピーカーを組み合わせて豊かな音場を実現している。
新スピーカーシステムイメージ。ドルビーアトモスとの相乗効果で没入感の高いサウンドを楽しめるという
画像右がパワーボイススピーカー。すっきりとしたデザイン
スペック概要
スタンドありのサイズと重さは、 4T-C75EP1が幅166.7×奥行33.5×高さ101.4cmで約46.5kg。
4T-C70EP1が幅155.0×奥行33.5×高さ96.2cmで約43.5kg。
4T-C65EP1が幅144.2×奥行30.4×高さ89.6cmで約38.5kg。
4T-C60EP1が幅134.4×奥行30.4×高さ83.8cmで約32.5kg。
4T-C55EP1が幅122.5×奥行30.4×高さ77.4cmで約28.5kg。
端子は、地上デジタル端子、BS・CS端子、光デジタル音声出力端子×1、ヘッドホン/イヤホン端子×1、LAN端子×1、HDMI×4、USB端子×3
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