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手のひらに収まる縦折り大画面スマホ「Galaxy Z Flip4」国内版レビュー

2022年10月10日 12時00分更新

Galaxy Z Flip4

 「Galaxy Z Flip4」は6.7型の大型ディスプレーを搭載しながら、折りたたむとコンパクトな大きさに変形するスマートフォンだ。たたんだときの小型な形状はスマートフォンとは思えぬかわいらしさもあり、海外ではケースにステッカーを貼って楽しむなどファッションアイテム的にも使われている。日本ではドコモ、auに加え楽天モバイルが販売。今回はau版(SCG17)をレビューする。auオンラインショップでの価格は15万9870円。

auモデルのSCG17

開くと大画面スマホ、閉じるとコンパクトサイズ

 Galaxy Z Flip4の本体サイズは開いた状態で約72×165×6.9mm。重さは約187g。開いたままの形状は一般的なスマートフォンとほとんど変わらない。なお、昨年発売の前モデル「Galaxy Z Flip3 5G」と比べると縦横のサイズがわずかに小さくなっている。6.7型AMOLEDディスプレーは1200ニト、HDR 10+に対応、解像度は2640×1080ドットで、リフレッシュレートは1~120Hzの間で自動可変する。前モデルは10~120Hzだったので、より省電力効果が期待できるだろう。バッテリーも3300mAhから3700mAhへと増量しており、連続使用時間は伸びている。チップセットには最新のSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。

Galaxy Z Flip4を開いて手に持つ。普通のスマートフォンと変わらない大きさだ

 本体を折りたたむと約72×85×15.9mm(最厚部17.1mm)となる。見た目は前モデルから変わらないが、ヒンジ部分の構造が改良されたことでヒンジサイズが小型化された。その分バッテリーの容量を増やすことができたという。たたんだ状態で手に持つと「これがスマートフォン?」と思えるほど小さい。外側には1.9型(512×260ドット)のカバーディスプレーを搭載し、本体を閉じたままでも電話を受けたり写真を撮るなどの操作ができる。

1.9型のカバーディスプレーを搭載

 Galaxy Z Flip4は一見すると前モデルとの差はないように見えるが、外部パネルの仕上げが光沢からマット仕上げに変更になった。これにより手で触れたときに指紋の跡が残りにくくなり、またより高級感も増したように感じられる。カラバリはボラパープル、グラファイト、ピンクゴールドの3色がラインナップされている。

カバーパネルはマット仕上げ。本モデルはボラパープル

 側面から見るとヒンジ側には若干の隙間がある。片手で開くにはやや力がいるので両手で開いたほうがいいかもしれない。閉じたときのヒンジ背面部には「Galaxy」のロゴ。これは日本モデルだけの特別仕様だ(グローバルモデルは「Samsung」ロゴ)。

側面にはわずかな隙間。Galaxyロゴは日本販売モデルのみ

フレックスモードでスマホの使い方が大きく変わる

 Galaxy Z Flip4を開いた状態で使う分には、一般的なスマートフォンとは操作感は変わらない。Galaxy Z Flip4の6.7型ディスプレーはアスペクト比が22:9であり、画面を分割して2つのアプリを表示することも実用的だろう。一方、ほかのスマートフォンではできない使い方が「フレックスモード」だ。フレックスモードはGalaxy Z Flip4を完全に開かず、好きな角度に開いて使う時のモードである。L字型にディスプレーを曲げるごとで、様々な操作が可能になる。

上側には幅を狭くYouTube、下側にChromeを表示してみた

Galaxy Z Flip4をフレックスモードで使う

 フレックスモードに対応したアプリはディスプレーの表示が上下2つに分かれる。YouTubeであれば上側が動画、下側には動画タイトルやオススメが表示される。カメラなら上側がライブプレビュー、下側が操作ボタンだ。カメラは表示を入れ替えることもできるので凝ったスタイルで撮影するときにも使いやすい。

本体を開いてYouTubeを見るとこのような表示になる

フレックスモードなら机の上に置いてYouTubeも見やすい

フレックスカメラでライブプレビューを表示

下側に切り替えもできる

 フレックスモードでのカメラの利用は三脚不要で写真や動画が撮影でき、特に自撮りしたいときに便利だ。Tiktokなどの縦動画を撮るときも、Galaxy Z Flip4なら床などに本体を置いて、そのまま撮影を開始できる。他にも本体を横向きに折り曲げてムービースタイルで撮影するのも新しい体験になりそうだ。

自撮りにも便利なフレックスモード

横向きに折り曲げたムービースタイル

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