パワフルでありながら、2kgを切る重量で可搬性も併せ持つ15.6型のゲーミングノートPC「GIGABYTE G5」シリーズが発売された。第12世代インテルCore i5プロセッサーを採用し、NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop(KE-52JP213SHのみ)を搭載。それでいて、この円安のご時世ながら実売価格が15万6000円前後という高コスパな製品だ。
そこで、G5 KE-52JP213SHをお借りして、ライトゲーマー向けと謳う本製品の実力を検証してみた。
ディスプレイのリフレッシュレートは144Hz
G5 KE-52JP213SHは、サイズが360(W)×238(D)×23.9(H)mm、重量は1.99 kgで、従来モデルに比べ筐体の体積を22%減少し、薄型軽量のゲーミングノートPCを実現。15.6型フルHD液晶を搭載し、リフレッシュレートは144Hz。ゲーミングノートPCとしては上々だ。
また、上部と左右をスリムベゼルにすることで、画面占有率は86%を確保。輝度300nitsとHDRには対応していないが、発色はよくリアルなゲーム映像を堪能できる。
CPUは第12世代インテルCore i5-12500H (2.5~4.5GHz)を採用。Pコアが4コア、Eコアが8コアで、スレッド数は16。Core i7に比べればコア/スレッド数的に劣るものの、消費電力が抑えられるため、発熱も低くより軽くて薄い筐体の実現に結びついている。
GPUはNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU GDDR6 6GBを搭載。MUXスイッチテクノロジーにより、GPUがCPU内蔵グラフィックスを経由せずに直接ディスプレーに出力できるようになり、フレームレートの向上が期待できる。なお設定はBIOS上で行なう。
また、2機のファンに5本のヒートパイプ、4つの排気口を備えた独自の冷却技術WINDWORCEを搭載。CPUとGPUを効率よく冷却することで、高負荷時も高い性能を発揮する。
メモリーは16GB(8GB×2、DDR4-3200)で、ストレージは512GB PCIe 4.0対応NVMe SSD。PCIe 3.0対応のM.2スロットが1つ空いているので、データ用に安価な大容量NVMe SSDを購入して利用することもできる。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーの幅は実測で14.8mm。一部キーとテンキー部分は実測12.5mmと2.3mmほど幅が狭められているが、慣れればそんなに違和感なくタイピングできるだろう。むしろ、エクセルやクリエイティブな作業だとテンキーがあったほうが便利なので、そういった意味では使い勝手がいい。
タッチパッドは、従来モデルよりも98%ほど大きくなり、微妙な動きもしやすくなっている。滑りすぎず滑らかな指触りは精度をアップさせるはずだ。
ネットワークは、Wi-Fi 6に対応。ギガビットLANも備えているので、より安定した通信環境を確保できる。サウンド周りは、2Wスピーカー2基を底面両サイドに配し、オーディオ技術「DTS:X Ultra」を採用。3Dサラウンドに対応するほか、ウェブ会議やチャットなど、音声通話時にノイズを除去する「Two Way AI Noise Cancelation」により、クリアな音声でのコミュニケーションを可能にする。
インターフェースは、左側にUSB 3.2 Gen1 Type-A、USB 2.0 Type-A、マイク、ステレオミニ。右側にmicroSDカードリーダー、Thunderbolt 4対応USB-C、LAN。背面にUSB 3.2 Gen2 Type-C、HDMI 2.1、Mini DisplayPort 1.4、電源と、3方向に入力端子を備える。このため、デスク上で使う際、背面のインターフェースのみ利用すれば、本体左右にケーブルが這うようなこともなく、スッキリ利用できる。
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