週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

気になる展示は? “秋のヘッドフォン祭 2022”を振り返る

2022年09月21日 11時30分更新

ZE8000は意外と安くなる?(final/ag/DITA)

 finalのブースでは完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデル「ZE8000」のモックアップが展示されていたのが目を引いた。ZE8000は棒状の部分と円筒形の部分を組み合わせた独特の形状をしているが、この円の部分がZE8000の音作りではポイントとなる。

ZE8000

 従来の完全ワイヤレスイヤホンでは、バッテリーや回路などをドライバーと同じ空間に入れざるを得ず、音質に影響を与えていた。これは「ZE3000」などfinalの既存製品でも同様である。

 しかし、ZE8000ではこの円形の部分が音響空間として独立し、棒状の部分にバッテリーや回路を入れて分ける構造を採用した。結果として、有線イヤホンとまったく同じ音作りが可能になったという。また、ZE8000にはノイズキャンセリング機能が搭載され、ドライバーも新設計になるそうだ。年内の発売を予定しており、「価格は予想(8000シリーズとして多くの人がイメージする金額)よりも安いのではないか」ということだ。カスタムイヤーピースも検討されているという。

カスタムイヤーピースが装着されている

 「UX3000」は、agブランドで好評の「WHP-01」を海外バージョンにしたもの。finalブランドで販売されており、チューニングも異なるそうだ。聴いてみるとWHP-01よりも快活で、明るめの音がした。値段は多少上がるとのこと。

UX3000

 DITAでは「Perpetua」用の交換ケーブルである「Celeste」が展示されていた。これは驚くことに「Perpetua」の内部配線に使用されていた純銀線を交換ケーブルにしたものだ。Perpetua用と言っているが、IEM 2pin対応のイヤホンであれば使用できるだろう。

 Perpetuaに接続して聴いてみると、標準ケーブルよりさらに鮮明さが上がって、よりクリアに聴こえる。自然で着色感が少なく透明なのは、質の高い純銀線ならではのものと言えるだろう。価格は40万円程度と高価になる。

celeste

 「D8000 Pro limited edition」は、「D8000 Pro」のマットブラック版だが、標準添付されるイヤーパッドの素材が和紙であることに驚かされた。これは和を追求してきたfinalらしいと言えるだろう。 装着してみるとカラッとしてベトつきがなくさらさらとした装着感がユニークだ。

D8000 Pro limited edition

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事