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実質189万円の軽EV「eKクロスEV」は電気自動車デビューに最適の1台

2022年08月21日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

どことなくアウトドアテイストを感じるデザイン

ミストブルーパール/カッパーメタリック仕上げのeKクロスEV

 車のまわりをぐるりと一周するゆみちぃ部長。今回ご用意したのは、本業であるアイドルのメンバーカラーに近いアクアです。これならゆみちぃ部長のテンション爆上がりかと思いきや「なんか、天井の色が……」とポツリ。どうやらミストブルーパール/カッパーメタリックという2トーンがお気に召さないのです。「一言で言えば、このカッパーが微妙……」とバッサリ。試乗後、このカッパーメタリックの採用に関して三菱自動車の偉い人に尋ねたところ「電気自動車らしく、モーターのコイルをイメージして採用しました」というお話を聞いたのですが、「私なら全部水色を注文する」というわけで、偉い人は「デザイナーに伝えておきます」という言質をとったのでした。

 一方、「見た目はどことなくSUVっぽいですね。アウトドアテイストを感じます。これはほかの軽自動車にはない特徴ですね」と、こちらはデザイナーの意図をくみ取った様子。ですが、まるっこいクルマが好きな部長的には「他のデザインはないですか?」とポツリ。ガソリンエンジン車のeKワゴンのカタログを見て「優しい印象を受ける、こっちの方がいいです」とのこと。どうやらゆみちぃ部長の好みは「小さいクルマは可愛く、大きなクルマはドヤっている」ようで、残念ながらeKクロスEVのエクステリアは「男性が乗るにはいいけれど、私は……」との評価。誰もが受け入れられるデザインというのは難しいものですね。

運転席に座るゆみちぃ部長

 インテリアはというと、これが高評価。「明るめの色使いがイイですね。それに安っぽさがないのも◎」とご機嫌です。さらに「収納が結構多いですね! すごいすごい!」というわけで、軽自動車を作り続けて40年の使い勝手のよさに感心しきり。「USBはType-AとType-Cの両方を用意するのはわかっている証拠ですよ。ナビ画面もイマドキの大きさですね。視界がとても開けているし、ETCは中央にあるのね」と、自動車評論家なのか主婦なのかよくわからない目線ですが、細かいところまでチェックしました。

 ガソリン車ではレバー式だったシフトレバーはスティック式へとチェンジ。電子パーキングブレーキはそのままですが、ワンペダル動作に対応したのがEVらしいところ。その一方、オートブレーキホールドボタンは電子パーキングブレーキの近くではなく右手側へ。部員K的には「オートブレーキホールドボタンは電子パーキングブレーキのすぐ近くにあるもの」という認識なので、そこには違和感を覚えた次第です。

後席シートを運転席側に近づけた状態

後席シートを最後端まで下げた状態

 後席は軽自動車というサイズからは想像できない広さ。「床面がフルフラットなんですね」「足元も広いですし、これは快適ですよ」と満点笑顔。この後席がミニバンのように前後に動くことができ、さらにスペースは拡大!「マジか! 大型SUVよりも足元が広々して快適ですよ。これは良すぎ!」と、ふたたび大きな目を大きく見開くゆみちぃ部長。

 荷室も立派です。「片手で後席が簡単に移動できるんですね。荷室も後席を前に出せば十分な容積がありますし、イイかもです」というように、シートアレンジでいかようにもできるのがeKの魅力。「バックドアも開口面積が大きいですし、使いやすそう」というわけで、大きなお買い物にもピッタリ。使い勝手は十二分です。

スポーツモードはゴーカートのよう
スイスイ走ってストレスなし

 クルマは走ってナンボ、ということで試乗です。「ECO」「NORMAL」「SPORT」と3種類あるモード切替のうち、まずはNORMALを選択。ワンペダル動作なしで走行を開始しました。「EVらしく、めっちゃ静かですね!」と感嘆の声をあげるゆみちぃ部長。「この静かさを一度体験すると、もうガソリン車には戻れませんね」というように、ゆみちぃ部長はEV車が大好き。「しかもすごく滑らかですよね。なによりパワフル。あまり踏まなくてもクルマがスルスルっと進みますね」というわけで、トルクは軽自動車随一の20kgf台に突入。つまり、少し前の2リットルの自然吸気エンジンとほぼ同等のトルクを有しているのです。

 スポーツモードにすると、走りは一層闊達に。言い換えればゴーカートフィーリングで「楽しい」の一言です。軽自動車ですので電気自動車でも64馬力の壁はあるのですが、トルクの壁はないので、加速がすごい! それゆえeKクロスEVが発するトルクに対して、時々キュキュッとエコタイヤから悲鳴があがりますし、もう少し接地感があればとは思いましたが、スポーティーな走りが楽しめちゃうのです。これにワンペダル動作も加わると、面白さアップ。やや回生が強いのか、過敏に反応しすぎるのか、慣れるまではガクガクしがちですが、「ワンペダルは街乗りで便利ですよね」とニッコリ部長。

 乗り心地はちょっと硬め。「でも、全然気にならないですね」ということで、シートの良さも相まって大満足といったところ。「まったく不満ないですよ。このクルマ。いいじゃないですか!」と、ゆみちぃ部長はeKクロスEVに大絶賛です。

 運転支援も充実。ガソリン車でも高速道路の巡行に便利な車線監視付きのアダプティブ・クルーズコントロール(Mi-PILOT)を搭載していたのですが、eKクロスEVでは自動車庫入れのMi-PILOT PARKINGまで搭載! 以前、日産自動車のそれを試して驚いたゆみちぃ部長でしたが「軽自動車でもついてくるんですか!」というわけで、再び試してみたり。石突側からかなり離れたところで停車したのですが(=前合わせで止まることがある)、「逆にバックドアが開きやすくていいかもですね」。

【まとめ】軽自動車&電気自動車の価格破壊!
真のEV時代が到来か!?

 「実は最近、ママが軽自動車を買ったんですよ。それが200万円くらいしたらしいんですけれど、今買うなら絶対にコレですよね」とゆみちぃ部長。自宅で充電でき、遠出をしないのでしたらeKクロスEVは良い選択であると感じられたようです。

 「軽自動車の概念が変わる1台ですね。静かだし、快適だし、走りだっていいです。イマドキの機能は、ほぼ全部載せで100万円代で手に入る。よい意味で価格崩壊ですよ」。電気自動車のパイオニアである2社が作り上げた1台は、真の意味でEV時代が来たことを感じさせるものでした

寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近ペーパードライバーを脱出。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、お気に入りの1台を探す予定。

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