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国内では業種・業務ソリューション「スクラムシリーズ」に注力 

複合機から、それを中心としたサービスへと転換を目指すリコー、kintoneやPFUとも連携

2022年08月15日 10時00分更新

リコー版のkintoneやPFUと連携も

 一方で、今後のデジタルサービスの事業推進において、2つのポイントがある。

 ひとつは、サイボウズとの業務提携によって、2022年秋に投入を予定している「リコーブランド版kintone(仮称)」による事業拡大だ。

 スクラムアセットでは、サイボウズとの提携発表前から、顧客管理や受注管理など16種類のモデルを用意。今後は、kintoneの活用を、スクラムパッケージにも新たに拡大する計画だ。なお、2022年秋に向けたリコーブランド版kintone投入の準備は順調に進んでいるという。

 もうひとつは、買収を発表したPFUとの連携だ。

 PFUの強みである業種対応力を活用し。オフィスや現場に溢れている紙の情報を電子化し、業務フローを改善する提案のほか、PFUのマネージドサービス事業とも連携。さらにPFUのスキャナーを活用したスクラムパッケージを投入する計画も明らかにしている。

 当初の計画では、7月1日に買収完了を予定していたが、これは9月にずれ込みそうだ。リコーによると、海外の規制当局の承認は完了しているものの、日本における公正取引委員会の調査が長引いており、これが8月半ばごろに承認される見込みだという。買収完了は、その承認が完了した9月1日の公算が強いといえそうだ。現在、リコー社内においては、各部門から選出された社員による分科会での議論が進んでおり、PFUとの連携に向けた準備ができているとしている。

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