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マザーボードとビデオカード1枚で簡単にできる!

7画面マルチディスプレーで常時“嫁”に囲まれたPC環境構築に挑戦

2022年08月03日 11時00分更新

7画面マルチディスプレーFAQ
気になる設定のあれこれをチェック

 複製と拡張の使い分け、リフレッシュレート設定、画面の拡大縮小設定など、試してみなければわかりにくいマルチディスプレーで気になるポイントをチェック。簡単なFAQとしてまとめてみた。

Q1:複製と拡張は混在して設定できる?
A1:混在できるが、複製表示は2つのディスプレーまで

 マルチディスプレーの設定では、同じ画面を表示する「複製」と、デスクトップを広げる「拡張」の2つのモードが利用できる。ただし、複製で同じ画面を映せるのは2つのディスプレーまでで、3つ以上のディスプレーに映すことはできない、という制限がある。

 なお、映せるのが2つまでというだけで、このセットを複数持つことは可能。つまり、4つのディスプレーを使い、デュアルディスプレーを複製するといった使い方はできる。

デュアルディスプレーで、それぞれの画面を複製した例。1と2でデュアルディスプレーを構成し、3と4がそれの複製となっている

Q2:マルチディスプレーでも拡大表示できる?
A2:ディスプレーごとに設定可能

 解像度に対してディスプレーサイズが小さく、文字が小さくて読みづらいといったときに便利なのが「拡大縮小とレイアウト」の設定。マルチディスプレーだと全体に適用されてしまうのではないかと不安になるが、ちゃんとディスプレーごとに設定ができる。WQHDディスプレーは100%で4Kディスプレーは150%、といった使い分けが可能だ。

 なお、ディスプレーをまたぐようにウィンドウを表示した場合、そのウィンドウに対して拡大縮小設定がずれることがある。複数のディスプレーにわたる表示を考えているなら、100%などに統一したほうがいいだろう。

「ディスプレイ」設定にある「拡大縮小とレイアウト」で個別に設定可能。解像度に合わせた拡大率で表示できる

Q3:リフレッシュレートは統一されちゃう?
A3:ディスプレーごとに設定可能

 スケールと同じく、リフレッシュレートもディスプレーごとに設定できるので安心してほしい。ただし、マルチディスプレーの設定をした際、リフレッシュレートが変わってしまう可能性もある。設定後は必ず意図したリフレッシュレートになっているのか確認するようにしたい。

「ディスプレイの詳細設定」で、リフレッシュレートを設定可能。ゲーミングディスプレーを使うなら、ここで確認しておくこと

ディスプレーの設定画面からステータスを表示し、リフレッシュレートが設定した通りになっているかも確認しよう

Q4:複数画面を1画面扱いにできる?
A4:ビデオカードのドライバーで設定できる場合も

 拡張でデスクトップを広げる場合でも、あくまで個別のディスプレーが並んでいるだけで、解像度そのものは変わっていない。そのため、ゲームなどで画面以上に大きな解像度に設定しようとしても、設定そのものが選べないことが多々ある。

 複数のディスプレーを1つの高解像度ディスプレーとみなせれば解決できるのだが、Windowsの標準機能ではこれを実現することはできない。

 どうしても複数のディスプレーを1台にまとめたいという場合は、ビデオカードのドライバーで設定するという手があるので、試してみるといいだろう。

 ただし、実際のディスプレーとは違うため、フルスクリーンでうまく表示できないといった問題が起こる可能性もある。うまくいくかは試してみるしかないので、気になる人はチャレンジしてほしい。

NVIDIAのGPUを使っている場合は「NVIDIAコントロールパネル」を開き、「NVIDIA Surroundの設定」から設定可能。トポロジで画面レイアウトを選び、まとめたいディスプレイにチェックをいれ、解像度を選ぼう

Windowsのディスプレイ設定を見ると、3つのディスプレーをまとめた巨大なディスプレーが1つとして認識されるようになった

 なお、NVIDIA Surroundの設定で選べる解像度は、ディスプレーやポート、ケーブルなどによって大きく変わる。4Kディスプレーを3台横に並べたのに、解像度の横幅が3840ドットにしかならない……といったこともあるので注意しよう。

 また、NVIDIA Surroundでまとめられるのは、ビデオカードに接続したディスプレーのみ。マザーボード側に接続したものは対象外となる。

ネタのような7画面マルチディスプレーだが
意外にも実用性が高い!

 作業スペースを広げたいというだけなら、7画面はさすがにやりすぎだ。しかし、常に表示してチェックしたい情報がある場合や、好みのゲームや動画を表示しておきたい、ポスター代わりに画像を表示しておきたいといった場合は、かなり実用性が高くなる。

 新たにディスプレーを購入してまで構築するのは考え物だが、ディスプレーの買い替えで余っているのであれば、活用しない手はない。設置スペースに余裕があるなら、4画面以上のマルチディスプレーにチャレンジしてみよう。きっと便利に使えるはずだ。

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