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発熱はそれほど気にならない:

アップル「M2 MacBook Air」M1ユーザー視点でレビュー

2022年08月01日 09時00分更新

薄くてもキーボードや発熱は大丈夫?

 M2 MacBook Airでは、最も厚い部分が161mmから113mmまで薄くなっています。過去のモデルでは薄型化による弊害が出たこともありましたが、大丈夫なのでしょうか。

 まず、キーボードは意外にもしっかりした深さが確保されており、打鍵感はM1モデルよりも静かで柔らかい印象です。さっそくこのキーボードで何本か原稿を書いてみましたが、違和感なく移行できました。

M2 MacBook Airのキーボード。柔らかい打ち心地が快適だ

 次に、発熱です。動画ファイルの変換ができる「HandBrake」で11GBのファイルを圧縮処理してみたところ、M2モデルのほうが先にキーボード上で熱を感じました。15分ほど経過すると、どちらのモデルも同じくらいホカホカになります。

 スピードについては、M1モデルの31分57秒に対し、M2モデルは29分14秒と、M2のほうが性能は高いことがうかがえます。

 興味深いのはM1搭載の「Mac mini」との比較です。処理を始めた直後はM2 MacBook Airが先行したものの、5分くらい経過した時点で追い抜かれ、Mac miniは24分30秒で処理が終わりました。

 M2 MacBook AirはM1モデルと同様に冷却ファンがなく、自然冷却が頼りです。本体の温度が上がるまでは速いものの、Mac miniは冷却ファンによって性能を維持できるので、長時間の処理ではMac miniのほうが有利と考えられます。

 もし出先で重たい処理を実行したいなら、冷却ファンの付いたMacBook Proを選んだほうがよいでしょう。一方、Webブラウザーや写真、テキストの作業ではほとんど発熱していません。

 macOSで画面録画をしながらZoomでビデオ会議をする程度の負荷をかけると、キーボードや底面が少しずつ暖かくなります。夏場はやや不快に感じるものの、エアコンの効いた部屋や冬場であれば気にならないレベルです。

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