突然だが、家の“電気ケトル”が壊れた。
電源が入らなくなっただけなので、「接点を磨くなどすれば復活するかも」「いつかやろう……」といった感じで数週間が経過。久しぶりにガスコンロの直火でお湯を沸かしてみた。これはこれでいい。ただ、直火でやかんを使うといろいろ気を遣う。取っ手が熱くなるし、湧いたら勝手にガスが切れるわけでもない。すぐ近くで目を配っておく必要があり、時間と心の余裕が必要だ。お湯が沸けば自動で止まり、カラ炊きの検知もしてくれる“電気ケトル”って本当に便利なものだなぁと改めて感じた。
う~ん、やっぱり買っちゃう⁉ そんな検討をし始めた私のところ「うちの高級なケトル使ってみるか?」という話がやってきた。「そんじゃまあ」ということで使ってみた。ナイスタイミング。EPEIOSの「ドリップケトル」を紹介する。
えっ!? おしゃれじゃん
EPEIOSは最近耳にする機会が増えた家電のブランドだ。
過去にはUSB充電器などガジェット製品も販売していたが、最近はキッチン向けの白物家電が充実しているようだ。日本・韓国・中国に拠点を持つ多国籍なブランドで、試用したドリップケトルには「DESIGNED IN CALIFORNIA、MADE IN CHINA」とアップル製品みたいなことが書いてある。魅力はデザイン性の高さだ。
この製品は名前が示すようにコーヒードリップに使用する製品だ。単なる電気ケトルと違う点があるとすると、温度調節・保温機能があったり、注ぎやすさがあったりする点だろう。本機の場合、Amazon/楽天/ヤフーの直販価格は1万3200円とお高めだが、多機能なぶん、高価になるのは否めない。バルミューダの「BALMUDA The Pot K02A」など同価格帯に近いコンセプトの製品も存在している。
コーヒードリップに使う製品ということもあり、円錐形の本体と長いつる首が印象的だ。台座の中央にはダイヤルがついていて、ここで温度設定を変えたり、タイマーを参照できたりする。やかんになんでタイマーが必要なのか、一瞬疑問に思ったが、よく考えたらコーヒーを蒸らす時間とか、紅茶を抽出する時間とかの目安を知るためのもののようだ。確かに分かったほうが嬉しいし、実際に便利なものだというのが使ってみて分かった。
温度は38~100℃の範囲で設定でき、現在の温度と目標とする温度を表示。1℃単位と高精度なのもポイントが高いところ(温度設定できても5℃単位などもう少し大雑把なものも多い)。設定した温度になればアラームで知らせてくれる。また設定温度で1時間しっかりキープする保温機能も備えている。なお、温度は摂氏と華氏の切り替えが可能。このあたりもグローバル感を感じさせる部分だ。
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