ラリーウィーク3日間を終えて
最終的にウェルパインモータースポーツは17号車の村田康介選手/梅本まどか選手組がJN1クラス9位、54号車の戸塚章紀選手/古川祐選手組がJN6クラス5位で完走することができました。
ポディウムフィニッシュの前に最後のエレガンスチェックという洗車サービスがありますが、この洗車が私たちメカニックの最後の仕事です。長い距離をずっと頑張ってくれた2台に、お疲れさまの気持ちを込めながら洗車をしました。
初めてのラリーのメカニックお仕事ですし、自分では確実に整備をしている思っていても、猛スピードで悪路を走るラリー車両に対して「私が整備したところ大丈夫かな?」「トラブルの原因にならないかな?」と、たくさん心配してました。そのため無事にゴールできたときは「良かった!」と本当に思えました。
この3日間のラリーで、これまでプライベートでやってきた通常の整備とラリーの整備では基本は同じだと感じましたが、ラリーのサービスはさらに限られた時間で競技車両の整備をしなくてはなりません。サービス時間をオーバーするとペナルティーを受けますし、サービスで修理することができないとその車両はリタイアになってしまいます。ラリーメカニックは、いかに素早く正確な作業ができるかが大切なので、これまでの自身の経験が試される仕事だと思いました。
ラリーが終わったあとに、松井監督がTwitterで私の作業に対して「うれしい誤算」と書いてくれたり、ドライバーさんから「頑張ってたね」と声をかけてもらえて本当にうれしかったです。
本当に何も知識のなかったラリーでしたが、今回メカニックを経験させていただき、普段レースクイーンとしての自分とは異なるものを得られた気がします。今回の記事をたくさんの方に読んでもらって「女の子なのに地べたで作業するの嫌じゃないの?」など聞かれましたが、私はレースが好きなので全然気になりませんでしたし、レースクイーンの現場でも「メカやってる子だよね?」と声を掛けてもらえる機会が増えて、反響の大きさにビックリしています。
この3日間は本当に良い経験だったので、もっとクルマが好きになり、もっと勉強したいと思いました。私の活動がたくさんの人にラリー、モータースポーツを知ってもらうきっかけになれたらうれしいです。
11月のWRCラリージャパンにも、メカニックとして連れていってもらえるみたいです。次回の記事も期待してくださいね!
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