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山根博士のグロスマレビュー

ライカとコラボ、1インチセンサー搭載のシャオミ「Xiaomi 12S Ultra」中国版レビュー

2022年07月26日 12時00分更新

いろいろ設定を変えて撮影した作例
カメラをいじって楽しめる

 それでは以下、作例を見ていこう。設定を様々に変えて撮影できるが、これはデジタルカメラを使う楽しみに近い感覚かもしれない。まずは画角と画質の差を見てみよう。

標準カメラ、1200万画素相当

標準カメラ、5000万画素

超広角カメラ、1200万画素相当

超広角カメラ、4800万画素

望遠カメラ5倍望遠、1200万画素相当

望遠カメラ5倍望遠、4800万画素

標準カメラ、50倍デジタル望遠

標準カメラ、120倍デジタル望遠

 室内から外を撮影してみた。窓越しにまぶしいくらいの太陽の光が差し込んでいたが、その周りがハレーションを起こすこともなくうまく写っている。また同時に左奥テーブル上のワイングラスの文字もしっかり読める。

室内から逆光撮影

 屋外では雲をしっかりと描写し、建物の看板の錆の部分のディテールなどの表現もよく写している。

屋外を適当に歩きながら撮影してみた

 ポートレートモードでボケを使わなくとも、奥行きのある写真はきれいにボケてくれる。風景写真の撮影も楽しくなりそうだ。

標準撮影でもしっかりとボケてくれる

 最短撮影距離は15cm前後といったところ。この距離でも後ろのケーキがボケる。なおデフォルトでは被写体にかなり近づくと自動的に超広角カメラに切り替わる。超広角でのマクロ撮影にも対応する。このあたりは同じ1インチセンサー搭載で単眼カメラのAQUOS R7より使い勝手はいいかもしれない。

最短撮影距離は15cm。どのカメラを使っているかわかるようにLeica watermarkを付けた

より近づくと自動的に超広角に切り替わる

 Nightモードで撮影してみると、夜空の小さな月もはっきり写っている。看板の光など明るい部分はややビビッドというか、派手めな表現をする傾向にあるようだ。

Nightモードで撮影

 次はSupermoonモードで撮影してみた。60倍でしっかり月面が写っている

Supermoon 60倍で月を撮影

 ここまでの撮影はいずれも「Leica Vibrant」モードで撮影した。では「Leica Authentic」では仕上がりはどう変わるだろうか。一例として銅像を撮影してみたが、Leica Vibrantでは明るく映える、最近のスマートフォンらしい写りとなった。一方、Leica Authenticでは銅の質感をうまく出した味わいある色に撮れている。好みの差もあるだろうが、被写体に応じて使い分ければよりメモリアルな写真が撮影できそうだ。

Leica Vibrantで撮影

Leica Authenticで撮影

 最後にモノクロフィルターとしてLeica BW HCで撮影してみた。タイルの質感がより強調されいい感じに写っている。この手の撮影が手軽にできるのもXiaomi 12S Ultraの魅力になるだろう。

Leica BW HCで撮影

【まとめ】ライカとの協業効果で
写真を撮る楽しさを提供してくれる

 Xiaomi 12S Ultraを使って感じたのは「写真を撮影する楽しさ」だ。逆光でもしっかりと写り、夜間撮影も美しく、さらにしっかりとボケてくれる。また本体の質感も高く、チップセットの性能も申し分ない。バッテリーは4860mAh、数日使ってみたが1日十分に持ち、有線67W、無線50Wの急速充電も利用できる。

 Xiaomi 12S Ultraの仕上がりを見ると、今後出てくるシャオミのフラッグシップモデルのカメラ性能に大きな期待が持てると感じた。いずれ日本でもシャオミとライカコラボのカメラを使える日がくることだろう。

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