すでにティザー画像などが公開されており、ASCII.jpでもすでに何度か取り上げてきたが、新興ブランドNothing初のAndroidスマートフォン「Nothing Phone (1)」がついにその姿を現わした。「Nothing Phone (1) プレブリーフィング」として、Nothing Technology社のマーケティングトップで共同創業者のアキス・イワンジェルディス氏、同社CEOのカール・ペイ氏の2人が製品やブランドの説明を日本のメディアにオンラインで行なった。
OnePlusで経験がある経営陣が立ち上げた新メーカー
すでに多額の出資も受けている
2020年に創業したばかりのNothing Technologyだが、ロンドン・ロサンゼルス・深圳など、世界6ヵ所に拠点を持ち、300人以上のスタッフを抱えるなど、すでに一定の規模に達している。というのも、前述の両氏ともOnePlusでスマートフォンビジネスに深く関わってきており(カール・ペイ氏はOnePlusの共同創業者)、昨年には「Androidの父」として知られるアンディ・ルービン氏が設立し、「Essential Phone」をリリースしたEssential Productsの資産を買収。また、GV(旧Google Ventures)を始め、複数のファンドや投資家から多額の出資を受けており、今回の第1弾モデルに留まらない展開が想像される。
ではそのNothingがどのようなプロダクトをリリースしていくかだが、イワンジェルディス氏は最近のスマートフォンには、最初にiPhoneやiPadを触ったときのワクワク感が失われているとして、デザイン志向を1つのテーマとして挙げた。また、イワンジェルディス氏、ペイ氏ともにソニーへのリスペクトを繰り返し語り、単に市場が求める製品(そして結果的に似たような製品)を提供するのではなく、唯一無二のものを作ることを目指しているとする。
背面が透明で、974個のミニLEDを搭載した光の帯が特徴
スペック的にはミドルハイクラス
さて、肝心のNothing Phone (1)だが、今回は外観とスペックを中心に紹介していきたい。一目でわかるのがトランスルーセントの背面。ワイヤレス充電用と思われるコイルを始め、背面に配置されたパーツが白または黒一色で塗装され、実際に見ることができる。パーツすべてが見えるため、部品の配置やディティールもデザインの一部にすべく、さまざまな工夫が施されているという。
この透明の背面には「Glyph Interface」と名付けられた974個のミニLEDからなるライトストラップが実装されている。このストラップの厚みはわずか0.48mm。消費電力はバッテリーへの影響はほぼ無視できるレベルとのこと。通知の種類や相手ごとに光り方を変えたり、撮影時のライトといった実用的な側面もある。
この背面以外は側面のアルミフレーム、前面背面ともフラットな直線で構成され、四隅のみが丸みを帯びている。この形状自体はカメラ部も含めて、最近のトレンドと言えるものだろう。
最後にNothing Phone (1)のスペックを見ていくと、価格は6万9800円(当初日本に導入されるのは8GB/256GBのモデルで8月発売)ということで、ハイエンド機ではなく、ミドル~ミドルハイクラスの製品となっている。ディスプレーは120Hz対応の6.55型有機EL(1080×2400)、SoCはSnapdragon 778G+。
カメラはメインが1/1.56型で5000万画素のソニー製「IMX766」というこのクラスでは定番のもので、光学式/電子式手ぶれ補正機構も搭載。5000万画素(Samsung JN1)の超広角レンズとの2眼構成。バッテリーは4500mAhで、33W急速充電に対応。OSはAndroid 12ベースのNothingOSで、3年間のAndroidアップデート保証、4年間のセキュリティパッチの提供も保証されている。詳しい製品レビュー記事は後日掲載予定だ。
「Nothing Phone (1)」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.55型有機EL(20:9)120Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約75.8×159.2×8.3mm |
重量 | 193.5g |
CPU | Snapdragon 778G+ 2.5GHz+2.4GHz+1.8GHz |
内蔵メモリー | 8/12GB |
内蔵ストレージ | 128/256GB |
外部ストレージ | ー |
OS | Android 12(NothingOS) |
対応バンド | 5G NR:n1/3/5/7/8/20/28 /38/40/41/77/78 LTE:1/2/3/4/5/7/8/17/18/19/20 /26/28/32/34/38/39/40/41/66 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 5000万画素 +5000万画素(超広角、マクロ) イン:1600万画素 |
バッテリー容量 | 4500mAh |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
FeliCa/NFC | ×/○ |
防水/防塵 | ×/×(IP53) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | ホワイト、ブラック |
価格 | 6万9800円 |
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