独自機能に注目
ONEXPLAYERはminiではない8.4型の大型サイズのモデルでは、背面にスタンドがあって自立できたり、TDPを引き上げられるTurboボタンを搭載していたり、電源ボタンに指紋認証機能を備えるが、miniは小型化の影響もあるのか、それらの機能を搭載しない。
前面にはHOMEボタンと、Startボタン、Backボタン、キーボード呼び出しボタン、ファンの回転を低速化して静音にする「ナイトモード」ボタンを備える。また、ゲームパッドが使える通常時はマウスの操作ができないが、キーボードを呼び出すボタンの長押しで、LEDが点灯したらマウスカーソルがアナログスティックで操作できるようになる。
一方、AYANEO NEXTは「AYA Space」という専用のランチャーをプリインストールしている。この「AYA Space」では、ゲームを登録してすぐに起動できるようにするほか、TDPを変更できたり、ショートカットボタンを設定したり、システム情報を確認したりができる。
このAYA Spaceが使えるのもAYA NEOシリーズの利点だ。また、AYANEO NEXTは従来モデルと違いアナログスティックがアルミ製で高級感のある手触りになり、トリガーボタンも深めでしっかりとした打鍵感がある。
AYANEO NEXTのアナログスティックとトリガーボタンは、センサーをホールセンサー式に変更し、触れていなくても動作してしまう「ドリフト現象」を低減しているという。
では、実際にAYANEO NEXTとONEXPLAYER miniどちらの方が操作性が優れているかというと、好みによる。筆者は成人以上の男子としては非常に手が小さい。そのためもあってか、AYANEO NEXTのトリガーボタンは深すぎて、どうにも押し辛さを感じた。センサーは非常に敏感なため、ボタンを押し始めてからの反応は上々で、FPSゲームで思うように銃が撃てないということはなかったが、入力し辛いという思いは若干感じていた。
ONEXPLAYER miniに関しても、8.4型ほどではないが手に持ち続けるにはやや重く、グリップ部分が大きめなため、Nintendo Switchと比べると操作し辛く感じたが、それでもAYANEO NEXTよりはトリガーボタンに関しては、操作しやすく感じた。
アナログスティックは、確かにAYANEO NEXTの方はしっかりとした耐久性を感じる手ごたえがあり、やや高めで細かな操作ができる感じだったが、細かな移動ではなく、素早くコマンドを入力する格闘ゲームでは、いささか入力のし辛さを感じた。このように、手の大きさなどにより、ホールド感と操作感が変わるので、その点が気になる人は、秋葉原にあるハイビームなど、専門店にて1度実物を触って確かめておいた方がよいかもしれない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう