ASUSは、「ROG Phone」シリーズの最新モデル「ROG Phone 6」「ROG Phone 6 Pro」を海外で発表した。国内での展開はまだ未発表。
SoCはもちろん現行最強のSnapdragon 8+ Gen1
Antutu 9のスコアは110万点超え
今モデルでも究極のゲーミングスマホを目指したROG Phone 6では、「Performance」は当然のことながら、「Thermal」「Display」「Control」「System」の5要素すべてで極まった性能を持つ端末となっている。
まずパフォーマンスは、2022年の最速となるであろう「Snapdragon 8+ Gen1」を搭載。最大3.2GHzで、8 Gen1と比べて、CPU/GPUともに10%性能アップを果たしている。また、最上位モデルでメインメモリーは18GB。後述する排熱処理により、Antutu 9のスコアはついに110万点台にまで達している。
ペルチェ素子まで搭載の外付けクーラーを装着可
原神の1時間のプレイで60fpsに張り付く
つづいてはその排熱処理。ROG Phone 6では「短時間」「ミドル」「長時間」の3シーンを想定して、熱設計が考えられているという。まず「短時間」という要素では、1000度までの安定した放熱性能を維持でき、科学的にも安定、粘度も低いといった特性を持つBoron Nitride(窒化ホウ素)の放熱シートで熱を発散。約10度もCPU温度を下げて、サーマルスロットリングを79%減らす。「ミドル」では大型化されたベイパーチャンバーとグラファイトシートで、端末背面の広範囲で放熱する。
そして、「長時間」のゲームプレイに対応するのが「AeroActive Cooler 6」。外付けの追加クーラーであるAeroActive Cooler自体は以前から用意されていたが、今回はペルチェ素子まで搭載。通常はファンのみだが、充電しながらの高負荷な状態が続くゲームプレイなどでは必要に応じて動作し、最大で温度を25度下げられる。また、CPUを最大限効率よく冷やせるように、バッテリーセルを分割して端末の中央部にSoCを配置する工夫もなされている。
これらの仕組みにより、原神の1時間のプレイにおいて、ほぼ60fpsにフレームレートが貼り付いた状態を維持できるという。なお、このAeroActive Cooler 6には左右2つずつ、計4つのトリガーキーも用意されている。
リフレッシュレートは165Hz対応に
ROG Phone 6 Proには背面に小型ディスプレーも
ディスプレーについては、ROG Phone 5と同じく、6.78型のサムスン製AMOLEDを採用。リフレッシュレートは165Hz(前モデルは144Hz)、タッチサンプリングレートは720Hz(同300Hz)にまで向上。また、タッチのレイテンシーはライバルを下回る数値であるという。
コントロールでは、横画面時の上部側面にある超音波式ボタンの「AirTrigger」が引き続き採用。ボタンを押しながら、端末を持ち上げるといった操作が加わっている。画面サイズが同じだけに、端末に取り付ける&単体としても利用できるゲームパッド「ROG Kunai 3 Gamepad」は前モデルと互換性あり。今回はMOONLIGHT WHITEの新色が加わった。また、バイブレーションはX軸動作に対応している。
ゲーミングデバイスとして気分を盛り上げるデザイン面では、上位モデルのROG Phone 6 Proの背面に小型カラーディスプレーを搭載。着信、充電など6種類の表示内容や60種類以上のアニメーションを用意。標準モデルのROG Phone 6はサイバーパックをモチーフにしたテーマなどが用意されている。
最後にスマートフォンとしての基本機能。カメラはメインが1/1.56型で5000万画素のソニー「IMX766」で、超広角とマクロとの3眼構成。メモリー/ストレージはROG Phone 6は12GB/256GB(999ユーロ:約14万円)または16GB/512GB(1149ユーロ:約16万円)、ROG Phone 6 Proは18GB/512GB(1299ユーロ:約18万円)となる。バッテリーは6000mAh(3000mAh×2)で最大65Wの急速充電に対応する。ステレオスピーカー、イヤホン端子も用意されている。
今回の目玉としてもう1つ、アクセサリーとして「ROG Centra True Wiress Pro」という完全ワイヤレスイヤホンが用意される点も挙げられる。ROG Phone 6と組み合わせることで、レイテンシは45msまで削減されたゲーマー向けモデルで、よりシビアな場面では、USB Type-C経由での有線接続も可能という製品だ。有線接続時はAIノイズキャンセリングマイクも利用できる。
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