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ヤッホーと叫びたくなるほどの高性能! 高尾山の頂上で「ONEXPLAYER mini」(Ryzen版)を遊んでみた

2022年07月17日 11時00分更新

 昨今、携帯ゲーム機型のWindows搭載マシン、いわゆる「ハンドヘルドPC」と呼ばれるタイプの製品が徐々に流行りつつある。なかでも「OneMix」シリーズをはじめとしたウルトラモバイルPC(UMPC)を販売するOne-Netbook社は、ゲーミング特化のモデルを精力的にリリースしている。今回の記事では「ONEXPLAYER mini」のRyzen7 5800U搭載モデルをお借りすることができたので、実際にゲームを遊んでみようと思う。

 本機は前述したとおり、GPUを内蔵したZen 3アーキテクチャーのAMDモバイルプロセッサー「Ryzen 7 5800U」(8コア/16スレッド、最大4.4GHz)を搭載している。最大解像度1920×1200ドットの7インチディスプレーを搭載しており、スマホよりも大きい画面でゲームや動画といったコンテンツを楽しめる。

AMD「Ryzen 7 5800U」(8コア/16スレッド、最大4.4GHz)を搭載

内蔵GPUのAMDAMD「Radeon RX Vega 8 グラフィックス」を採用

 メモリーは16GBのLPDDR4X-4266を搭載しており、単純なスペックだけみてもハンドヘルドPCとしては結構パワフルだといえるだろう。

 主なスペックは下記の通りとなっている。参考まで見てほしい。

ONEXPLAYER mini(Ryzen版) 仕様
製品名 ONEXPLAYER mini(Ryzen版)
ディスプレー 7インチ(1920×1200ドット/1280×800ドット、IPS液晶、10点マルチタッチ対応)
CPU AMD「Ryzen 7 5800U」(8コア/16スレッド、最大4.4GHz)
グラフィックス AMD「Radeon RX Vega 8 グラフィックス」
メモリー 16GB(LPDDR4X-4266)
ストレージ 512GB/1TB/2TB SSD(M.2接続/NVMe、PCIe 3.0)
通信規格 Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)+Bluetooth 5
インターフェース USB 3.2 Type-C×2(うち1基は映像出力対応)、USB 3.0 Type-A、3.5mmイヤフォンジャック
サイズ/重量 約262(W)×107(D)×23~35(H)mm/約619g
OS Windows 11

ONEXPLAYER miniの外観をチェック

 では外観も見てみよう。本体の基調色はマットなブラックでちょっと強そうな見た目だ。本体サイズは約262(W)×107(D)×23~35(H)mmほどで、重量は実測約600gだった。重量は公称値が619gなのに対して20gほど軽いのだが理由は不明。プレビュー用のデモ機ってことで良しとしよう。

 本体前面には、Xinput対応のアナログスティックやボタン郡が配置されており、ゲーム用途を前提とした作りであることがわかる。

 2本あるアナログスティックは日本ALPS製のものを採用。筆者個人の使用感としては上々で、アナログ入力時に硬すぎず軟すぎずといういい塩梅、かつ押し込み入力も難なくできるという具合だ。ゲームを遊ぶうえでデメリットになるような点は見えずグッド。

 格闘ゲームなどで使用することが多い十字形ボタンは、上下左右といった入力は問題なくできるのだが、斜め方向は検知されにくいクセがある。かなり丁寧に入力すればいいのだが、ほかのゲームパッドなどと比較すると芳しくないというのが正直なところだ。

 流れの入力ではなく、斜め方向の入力のみを単発で入れようとすると入らないことがたまにある。これは筆者の入力のクセなのかもしれないが、参考までに。

 A・B・X・YボタンはPlaystation4のコントローラーに近い感触で、違和感のない操作が可能だ。ボタンサイズや配置場所なども使用者が自然とアクセスできるような位置になっているため、ゲーム中に困るようなことは一切なかった。

 そのほかにも4つほどボタンがあるのだが、こちらはソフトウェアキーボードの呼び出しや冷却ファンの制御、BACK、HOME、STARTとなっている。これらについては必要に応じて使用といったところだろうか。

 本体上部も見てみよう。こちらにはゲームで使用するLB、RB、LT、RTといったボタンのほかに、電源、音量調節ボタンが左側にある。中央付近にはUSB 3.2 Type-CとUSB 3.0 Type-Aが1ポートずつ、3.5mmイヤホンジャック×1といった感じで並んでいる。

 LB、RBボタンの使用感はというと単純に使いやすいという印象だ。ストロークが浅いのだが、少し力を入れて押すと即カチッとした感触が返ってきて入力されるといった塩梅。かといって誤入力をするような軟さでもないので、良好な操作性といえるだろう。

 一方、LT、RTは可もなく不可もなくといったところ。トリガー入力に対して適度なスプリングによる押し返しがされるので、実際に使ってみて安っぽさや違和感を感じることもない。FPSやTPSといったタイトルでも問題なく使えるだろう。

 底面部にはUSB 3.2 Type-Cポートが1つ。上部と底部にあるType-Cポートでは片側でバッテリーの充電をしながら外部のUSBモニターへの映像出力をさせるといった利用方法も可能だ。

 背面部はヘックス模様が並んでおり、ここに本体内部へのエアフローのための吸気口がある。ここから吸い込まれた外気は本体内部を通り、上面部にある排気口から排出される仕組みだ。

 以上、ONEXPLAYER mini(Ryzen版)の外観を見てきた。長時間使用をしてみた印象としては、十字型ボタンの斜め入力が難しいという点以外はよく出来ているように思える。

 発熱に関しては本体の右側が結構熱くなってしまうのだが、ゲームパッド部までは熱が届かないようになっている。そのため、長時間遊んでいてもそこまで気にすることなく使用可能だ。ただ、遊ぶときは本体へのダメージを考慮してチョイチョイ発熱を気にしつつ、休ませながら遊ぶと長持ちしていいかもしれない。

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