山根博士のグロスマレビュー
世界最強の究極カメラフォン「HONOR Magic4 Ultimate」で撮った写真はやっぱり美しかった!
スペックもカメラも「最強」で武装した
世界が羨むHonorのフラッグシップ
ファーウェイから独立したHonor(オナー)の最上位モデルとなる「HONOR Magic4 Ultimate」はDXOMARKで最高のスコア(146点)を出すスマートフォン最上位のカメラを搭載している。スポーティーなボディーデザインに高画質カメラを惜しげもなく搭載した、Magic4 Ultiamteを試用することができたのでクイックレビューをお届けする。
HONOR Magic4 UltimateはチップセットにSnapdragon 8 Gen 1を搭載、メモリー12GB、ストレージ512GBという構成である。ディスプレーは6.81型(2848×1312ドット)というやや特殊な解像度となっている。アスペクト比は19.5:5だ。ディスプレーの素材はLTPO OLEDでリフレッシュレートは1Hzから最大120Hzまでの可変式。フロントカメラは見えにくいが、左上に2つのパンチホールを搭載。1200万画素とToFセンサーを搭載しており、フロントカメラを使ってもしっかりとボケの利いたポートレートセルフィーを可能にしている。今回はテストしていないが、フロントカメラ性能もかなり高いと思われる。
背面デザインは流れるような流線型が美しい。ルーツはファーウェイ時代の「HUAWEI Mate 40 RS Porsche Design」で、六角形をモチーフにした台座に複数のカメラを配置。カメラは5000万画素2個に6400万画素2個というモンスタークラスの性能を誇る。光沢感ある仕上げのため手で持つと若干指紋の跡が残るものの、高級感あふれるデザインは他社の製品にはない唯一無二のものと感じさせる。
右側面には電源ボタンとボリュームボタンが並ぶ。カメラ部分が流れるようなデザインで盛り上がっている様も確認できる。ディスプレーは側面の角を落としたエッジ形状となっており、付属のケースもこのエッジ部分はカバーされない。特に誤タッチするようなことはなく、背面側も角を落とすことで持ちやすい形状となっている。
左側面側にはボタン類はなし。本体サイズは約74.7×163.6×11.4mm、そして242gと結構重い。実際に手に持ってみるとズシリとした重量を感じるが、高級感あるデザインのおかげであまり気にならなかった。なお、本体はナノクリスタルセラミック製である。
本体上部側もスピーカーのスリットがある程度。赤外線も搭載しており家電のコントロールも可能だという。ただし、今のところ中国以外では販売されていないため、対応機器は限られるようだ。
本体下部はスピーカースリット、USB Type-C端子、SIMカードスロットというオーソドックスな仕上げ。スピーカーはステレオで、かなりいい音を再生してくれた。
バッテリーは4600mAhで、100Wの急速充電に対応。30分で満充電が可能だ。なお、100W充電器は付属しているため別途購入する必要はない。操作した時間はわずかだったが、動画再生や写真の編集などでも動作にストレスを感じることはなく、カメラやAV、そしてゲーミングなどマルチメディアユースに適したハイパフォーマンスなスマートフォンと言えるだろう。
OSはAndorid 12ベースのMagicUI 6を搭載。テストしたモデルは中国版のためGoogleのGMSではなくファーウェイのHMSをそのまま採用している。アプリストアもファーウェイと共通のHUAWEI AppGalleryだ。大型のフォルダに9つのアイコンを収納するデザインなどはHarmonyOS 2に似たデザインでもある。グローバル版が出ればGMSを搭載して販売されるだろう。
設定画面もファーウェイのEMUI/HarmonyOSライクなデザインだ。MagicUIがそもそもファーウェイ時代に開発されたこともあり、ベースはある程度共通化されている。音声AIシステムはHonor独自のYoyoが搭載されている。こちらはグローバル版ではGoogleアシスタントの利用になるだろう。
カメラはなんと5眼を搭載!
さてカメラは前モデルの「HONOR Magic3 Pro+」から最高画質のカメラを惜しげもなく複数搭載していた。このMagic4 Ultimateも他のメーカーにはない贅沢な組み合わせとなっている。メインカメラのセンサーは1/1.12型で、5000万画素F1.6と非常に明るい。超広角カメラは6400万画素でF2.2、そして光学3.5倍のペリスコープカメラは6400万画素F3.5を搭載する。
それに加えて撮影補助となる5000万画素のスペクトルカメラを搭載、さらにToFセンサーも搭載している。これら5つのカメラを円形に配置しているのだ。
カメラのモードは「夜景」「ポートレート」「写真」「ビデオ」「シネマ」「プロ」「その他」。全画面で動画を撮影できるシネマモードが別に用意されていることからわかるように、動画撮影機能も強化されており、チップセットとは別にAI処理に対応するISPを搭載している。ただし動画は4K/60fpsまでで、8K撮影には対応していない。その他のモードの中にはスーパーマクロ、ハイレゾ、前後カメラを同時に使うマルチビデオなどが用意されている。
写真の倍率は標準で0.6-1.0-3.5-7倍。0.6倍から3.5倍の間は「超広角+標準」あるいは「標準+望遠」の2つのカメラを組み合わせて撮影するUltra Fusionシステムを採用しており、画質の劣化を防いでいる。デジタルでは100倍までに対応し、高倍率時は画面隅に全体を縮小表示することで撮影している場所を明示してくれる。このあたりのUIはファーウェイの端末とほぼ同等だ。ポートレート撮影ではF0.95からF16まで細かいボケを調整できるほか、ビューティー加工も肌質、輪郭、肌の色と細かく調整できる。
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