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SNSやオンライン経由で恋愛コンサルタント、占い師などに

なぜ!? 20代の6割が「知らない人」に恋愛相談する

2022年06月21日 09時00分更新

RLECT「恋愛相談に関する実態調査(2022年)」より

オンライン恋愛相談、誰に打ち明ける?

 皆さんは恋愛相談をしたことはあるだろうか。オンライン恋愛相談サービス「AMORU」を運営するRLECTが実施した「恋愛相談に関する実態調査 2022年」(2022年6月)を見ていこう。

 恋愛相談をしたことがある人に、恋愛相談の相手をたずねたところ、約7割が「友人」と答えた一方で、20代の約6割、10代と30代の約4割が「知らない人」に相談したことがあるという結果になった。

 SNSやスキルシェアサービスの恋愛コンサルタント、占い師などの「知らない人」に相談する割合は、10代では42.5%、20代は62.5%、30代は41.3%となっており、特に20代で群を抜いて多くなっている。

若者たちは「知らない人」だから相談しやすい

 恋愛相談を「オンラインでの知らない人(SNSやスキルシェアサービスなどの恋愛コンサルタントなど)」にするのは「あり」か「なし」かたずねたところ、10代と20代の約5割が「あり」と回答。一方、40代は約4割、50代は約5割が「なし」と回答した。若者ほどオンラインで知らない人に相談することには抵抗がないというわけだ。

 オンラインで知らない人に恋愛相談したい理由は、「周りに相談しづらいことも相談できる」(54.3%)、「素直に自分の心を打ち明けられる」(37.2%)、「客観的なアドバイスがもらえそう」(36.9%)、「秘密がバレないので安心」(35.7%)などとなった。

 リアルの知人・友人に恋愛相談しづらい理由を大学生に聞いたところ、「好きな人の相談をしたら、SNSに書かれそう」「同じ学校同士でバレたら、うまくいかないときに気まずい」「客観的な意見がほしいのに、気を使って良いことしか言わない気がする」とのことだった。

 一方で、「知らない人に話すのは怖い。騙されそうだし、個人情報が特定されて脅されるかもと感じてしまう」という声もあった。

 リアルの人間関係は利害関係があったり、秘密が漏れることが怖くて本音が言えないことが多いようだ。リアルでもネットでも、本音が言える心許せる相手がいることは大切だ。

 しかし、ネットで知り合った知らない人に相談して個人情報を渡し過ぎた結果、脅されて金銭を取られたり、性被害に遭う事例も起きている。ネットでは素性や本心を偽ることができてしまう。本当に大切なことは信頼できる人にのみ話し、ネットで知り合った人には個人情報を渡し過ぎないように注意してほしい。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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