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【現地レポ】次期Apple Watchはどうなる? watchOS 9の進化から読み解く(山本 敦)

2022年06月09日 12時00分更新

watchOS 9のワークアウトアプリが強化され、パフォーマンスの測定のためのより詳しい指標が表示できるようになる

ワークアウトアプリがランニングフォームの記録に対応

 アップルは独自のAIや機械学習のプラットフォームに深く結びついたスマートウォッチ、あるいはフィットネスデバイスとして、Apple Watchの機能や体験を発売以来、鍛えあげてきた。その成果がwatchOS 9以降に、ひとつの極みに到達しそうな期待を筆者は抱いた。

 ワークアウトには、ユーザーの「ランニングフォーム」をチェックできる機能が加わる。Apple Watchが内蔵するセンサーと、機械学習により鍛えられてきたアルゴリズムにより、身に着けて走るランナーの「歩幅の長さ」「接地時間」「上下動」などの指標を解析して、ワークアウト中の画面に表示される。

 集まったデータはフィットネス、およびヘルスケアのアプリに蓄積されるので、ユーザーは自分のランニングフォームの傾向をチェックしたり、改善に役立てることも可能になる。

 筆者は、以前にスマートウォッチのほかに特別なセンシングデバイスを身に着けて、ランニングフォームを調べられるデバイスを試したことがある。Apple Watchは、1台でどれほど正確なデータが拾えるのか、ぜひ新設される機能を試してみたい。

 デベロッパがHealthKitのフレームワークを活用して、Apple Watchが取得したユーザーのランニングフォームのデータを、走行姿勢の改善やアスリートの成績向上にも結びつけられるようなアプリに活かすこともできそうだ。近年は大きなスポーツ大会に参加する選手の多くが、アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」を身に着けていることが脚光を浴びたこともある。これからはApple Watchもまた、プロアスリートにとって欠かせないデバイスになるかもしれない。

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