今後の自動運転に役立ちそうな技術を見た
人とくるまのテクノロジー展
5月25~27日の3日間にわたって、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」が開催された。これはタイトルの通り、自動車関連の技術展示会で、今年の開催が29回目となる。自動車メーカーも出展しているが、展示の主役となるのは、いわゆるサプライヤーと呼ばれる企業たちだ。今回も自動車関連企業484社が出店し、発売中のクルマだけでなく、これから発売されるクルマ、さらには開発中という技術などが惜しみなく発表されている。日本における、最新・最先端のくるまのテクノロジーに触れることができる展示会だ。
そんな展示会に、“最新の自動運転技術”を念頭に取材に赴いたが、残念ながら、今年のトレンドは「電動化」であり、自動運転技術の目新しい展示を見ることはできなかったのだ。
逆に「電動化」関連の展示は、非常に多彩で充実したものであった。自動車メーカーで言えば、トヨタが燃料電池車の「MIRAI」とEV「bZ4X」のベアシャシーを展示。同様にスバルはEVの「ソルテラ」、日産は「アリア」と「サクラ」と2台のEVを並べる。三菱自動車は「アウトランダーPHEV」、ダイハツは「ロッキーHV」のハイブリッド車。多くの自動車メーカーのメインの展示が電動車であったのだ。
さまざまなサプライヤーから登場した「eアクセル」とは
サプライヤーのブースに目を移しても、目立つのは電動化技術だ。特に今回は「eアクセル」の展示が多かった。これはEVなどの電動車に使われる、モーター一体型の車軸だ。「eアクセル」を大きく展示するのは、アイシンを筆頭にジャトコ、ボッシュ、シェフラー、ヴァレオといった大手サプライヤー。トヨタとスバルのEV「bZ4X/ソルテラ」へ、採用されているアイシンの製品以外でも、多くのサプライヤーの「eアクセル」は、今後2~3年後に市販車に搭載される予定があるという。それだけ、今後数年で新型EVが続々登場するということだろう。
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