ロジクールから薄型メカニカルキーボードがハイエンドMXシリーズで登場
打鍵感と静かさ両立で仕事にも使えるメカニカルキーボード「MX mechanical」は一度触るとクセになる!
レイアウト2種×スイッチ3種から、自分好みのキーボードが選べる!
ロジクールのキーボードは多数発売されているが、中でも機能や打鍵感にこだわっているのが、ハイエンドとなるMXシリーズ。しかし、意外なことにこれまでのMXシリーズでは、メカニカルキースイッチを採用したモデルは登場していなかった。
もちろん他のシリーズではメカニカルキースイッチを採用したモデルもあり、そのひとつが筆者も愛用している「POP KEYS」だ。名前からわかる通りポップなデザインが特徴的なモデルで、見た目だけでなく、打鍵感まで個性を求めた面白い製品となっている。
新モデルはPOP KEYSと異なり、背の低いロープロファイルのキースイッチを採用することで、キーボード自体の厚みを低減。また、一般的なキースイッチと比べるとストロークが浅いため、ストロークの深さが馴染めないという人でも、満足できるものとなっているのが特徴だ。
ラインアップは大きく2つ。ひとつは、テンキー付きのフルキーボードとなる「MX MECHANICAL」。もうひとつはテンキーがないものの、右端にHomeやPgUpといった操作キーを備えた小型モデル、いわゆる75%キーボード(テンキーレスキーボード)となる「MX MECHANICAL MINI」だ。
さらに、押し心地が異なる3種類のキースイッチが用意されているのも、こだわりポイント。つまり、2種類のレイアウトで3種類のキースイッチが用意されているため、合計6モデルが同時に登場したわけだ。
キースイッチには、Kailhのロープロファイルを採用。ある程度までは抵抗感があるが、そこからスッと軽くなる茶軸(タクタイル)、軽いタッチで最初から最後まで素直に押せる赤軸(リニア)、メカニカルキーらしい押下感とカチャカチャというタイプ音が特徴の青軸(クリッキー)の3種類から選べる。
茶軸は、軽く触れても押し込まれない重さがありつつ、ある程度押し込むと軽くなって一気に押せるという変化が特徴。心地よい押下感で軽快な打鍵が可能となるため、一般的なメンブレン方式からの移行でも違和感が少ない。また、キーの打鍵音も小さいため、メカニカルキーボードの最初の1台として最適なモデルと言えるだろう。特に、仕事でメカニカルキーボードはちょっと……と敬遠していた人にはぜひ一度触ってみてほしい1台だ。
赤軸は、キーを押し下げるほどに重くなっていくタイプ。変化がリニアになっているためクリック感はないが、そのぶんキーが軽い。素早く入力したい人に向いているモデルとなる。ゲーミングキーボードなどでの採用も多く、キー入力の反応速度を重視する場合に選ばれることが多い。メカニカルキーボードに慣れ、更に快適な入力感を探している人に試して欲しいモデルだ。ゲーミング時のしっかりした入力感を仕事にも生かして快適にコードをタイプしたいといった、エンジニア系の人などにもってこいかもしれない。
青軸は、押下時のクリック感と、カチャカチャという音が特徴。多くの人がメカニカルキーボードに抱くイメージといえば、この青軸のものだろう。キーを押したという感触が最も強く、気持ちよく打鍵できるのがメリット。最初うるさいと思ってしまう押下音も、慣れると心地よい音に感じてくるから不思議だ。ノイズを気にしなくていい、自室で使うのに向いている。
それぞれ別モノというくらい押し心地が異なるため、どのキースイッチを選ぶのかで、評価が大きく変わる。周囲に人がいる会社やリビングなどで使うのであれば、打鍵感とノイズの小ささが重視された茶軸、プログラミングや仕事とプライベートを1台で両立させて、ゲームを楽しむなどで入力の素早さを重視したいなら赤軸、メカニカルキーボードらしい心地よい打ち心地を堪能したいなら青軸、といったように、用途と好みで選ぶといいだろう。
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