光学ドライブやWi-Fi対応で使い勝手が優秀
Radiant SIX3100B660は小型PCにもかかわらず、スリム光学ドライブを標準装備している。昨今ではあまり出番がないとは思うが、昔バックアップしたDVD-Rを読みたい、古い音楽CDをリッピングしたいといった場合に活躍してくれる。また、編集した動画をDVDにして親戚に配る、といった用途でも活躍するだろう。
光学ドライブは普段から使うものではないとはいえ、いざという時にないと困ってしまうデバイスの代表格だ。それだけに、最初から内蔵しているという点は心強い。
インターフェースはそこまで豊富というわけではないが、必要十分な種類と数を確保。前面にはUSB 3.2 Gen 1×2、マイク入力、ヘッドホン出力を備える。
背面にはUSB 3.2 Gen 1×2、USB 2.0×2、ギガビットLAN、音声入出力などを装備。最近のPCでは珍しくPS/2ポートも搭載する。ゲーミングデバイスや古いキーボードにこだわっている人にとってはなかなかうれしい部分ではないだろうか。
ネットワーク機能は有線LANのほか、無線LANも使える点がポイント。ただし、最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)ではなく、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)までの対応となる。速度は最大433Mbpsだが、LANケーブルを引き回すことなく手軽にLAN接続できる点は便利だ。また、Bluetoothもサポートしているので、マウスやキーボードなどもワイヤレス環境を構築できる。
ジャマにならない小型PCが欲しい人は必見
タワー型を代表とするデスクトップPCの魅力は、高速なCPUとビデオカードを搭載でき、ノートPCよりも高性能かつ拡張性が高い仕様にしやすい点に尽きる。この魅力をそのままに、小型化したキューブ型PCがRadiant SIX3100B660だ。
もちろん、タワー型と比べれば拡張性はやや下がるし、水冷CPUクーラーは実装しづらいので、ハイエンドCPUは選べないという制限もある。しかし、キューブ型PCのわりにはカスタマイズの幅が広く、自分好みのスペックに仕上げやすい点はなかなかほかにはない特徴だろう。小さくても満足できる高性能PCが欲しい人には、必ずチェックしてほしい1台と言える。
今回はその最大の魅力となるサイズ感を念頭に置いて、PCの内部を評価したが、次回は性能面について検証していこう。
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