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SUV販売ランキング1位の「ヤリスクロス」の魅力を日常使いから探る

2022年05月14日 15時00分更新

 自動車ライターの矢田部明子です。今回は、2021年にSUVの販売ランキング1位に輝いたトヨタの「ヤリスクロス」に試乗しました。おもに日常使いをして「良かったこと&気になるところ」、ヤリスと比べてどう違うのか? などを包み隠さずお伝えします。購入をご検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

「ヤリスクロス」はこんな車

 ヤリスの派生車種、SUVモデルとして登場した「ヤリスクロス」ですが、その魅力の1つとして、「収納力」があげられます。ラゲージルームの容量は390L、リアシートを倒せば1102Lと、家族連れやアウトドアが趣味の方にもピッタリな仕様となっています。ほかには、駐車したいスペースの横に停まり、スイッチを押すと駐車操作をアシストしてくれる便利機能などが付いているのも◎。高速道路では、車線中央を走行する&渋滞時の追従走行を支援してくれるなどの運転支援システムも充実しています。普段使いもでき、運転も楽々&安心! というのが大きなポイントです。

 今回はヤリスクロスについてレビューしましたが、ヤリスについても過去に紹介しています!

トヨタ「ヤリス」

 そちらでは、価格帯のことなども書いていますので、兼ねてチェックしてみてください(トヨタ「ヤリス」に乗ったら売れまくっている理由が今さらよくわかった

トヨタ「ヤリスクロス ハイブリッドZ(2WD)」の主なスペック
サイズ 全長4180×全幅1765×全高1590mm
ホイールベース 2560mm
車重 1190kg
エンジン 1.5L 直列3気筒
最大出力 91PS(67kW)/5500rpm
最大トルク 120N・m(12.2kgf・m)/3800~4800rpm
フロントモーター最高出力 80PS(59kW)
フロントモーター最大トルク 141N・m(14.4kgf・m)
リアモーター最高出力 5.3PS(3.9kW)
リアモーター最大トルク 52N・m(5.3kgf・m)
車両価格 258万4000円(税込)

ヤリスクロスのチェックポイント その1
ボディーサイズ

 ホイールベースや全長、全幅など、ヤリスと比べると、当たり前ですがヤリスクロスの方がサイズが大きいことは、頭に入れておきたいポイントです。ちなみに、ヤリスは5ナンバー、ヤリスクロスは3ナンバーとなります。

 個人的に驚いたのは、最低地上高が25~30mmしか上がっていなかったことです。サイドシル&フェンダー部分が黒いので、数値よりももっと上がって見えたのです。より大きく、たくましく見えるSUVらしいデザインはGoodです。

サイズがちょっと大きいゆえに起こった駐車場事情

 コンパクトSUVと謳われることが多いクルマや、同シリーズのヤリスは、サイズ的に都内の駐車場に難なく停車できたため、ヤリスクロスもそうだろうと勝手に思っていました(自分が悪いのは大前提として、私と同じ方がいらっしゃるかもと思いお伝えします)。

 ところが、都内にある機械式駐車場は、全幅1700mm以下のサイズ制限を設けている場所が多く、探すのにとても苦労しました……。そればかりか、私が実際に撮影していた都内は、「車高1550mmまで」と制限のある駐車場も多かったので、車高1590mmのヤリスクロスの駐車場がなかなか見つかりませんでした。あとちょっとなのに……! と、何度も打ちひしがれるという(笑)。ヤリスより少しサイズが大きいので、駐車場も限られてしまうことを覚えておきましょう。

ヤリスクロスのチェックポイント その1
走行性能

 小回りが効く&サイズ的に街乗りに最適なので、かなり運転しやすかったです。また、凹凸を越えても、振動をストンと吸収してくれるので、乗り心地が良いのも◎。高速道路の運転もしやすく、アクセルを踏めばキレのある加速をしてくれるので合流時も怖くありません。車内も静かなので、大人数でのお出かけにも最適なクルマです。

 ただ、ヤリスと同様に前方視界は良好なのですが、Cピラーが太いので、後方は右左が見えずらいです。駐車時の安全確認や、都内を走っていると信号待ちや交差点を曲がる時に自転車が後ろから追い越していくシーンが多く、Cピラーで見えずらい位置から来られるとヒヤッとしました。とはいえ、ヤリスよりも後方視界が良いので、その結果、運転がしやすいと感じました。

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