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iPhoneで『ヘブンバーンズレッド』のフレームレートを計測!シーンによってCPU使用率などに差が!?

2022年05月04日 13時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

iPhone 13 Pro Maxでは『ヘブンバーンズレッド』が
ほぼ60fpsと快適にプレイできた!

 今回はWright Flyer Studios×KeyによるドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド』で検証を実施。計測時の『ヘブンバーンズレッド』のバージョンは「1.3.3」。

 iPhone 13 Pro MaxはOSバージョンが「15.4.1」、画質モードを「大画面」、FPSモードを「標準」にしてスマホゲームのフレームレートが計測できる『GameBench』にて動作を確認。

iPhone 13 Pro Maxは画像の設定にしてから計測。計測は毎回スマホを再起動してから、ゲームのみを起動して実施した

 iPhone 6sはOSバージョンが「15.4」、iPhone 13 Pro Maxと同じ設定に加え、画質モード「低画質」、FPSモード「低FPS」の2つの設定でフレームレートを計測した。フレームレートは夜のフリータイムで校内を走り回っている時と、戦闘時の2パターンで約1分間ずつ計測した。

夜の校舎では、フリックして走り回っているところを計測した

 計測結果は以下の通り。

iPhone 13 Pro、画質「大画面」、FPSモード「標準」で校内移動時のフレームレート

iPhone 13 Pro Max、画質「大画面」、FPSモード「標準」で戦闘時のフレームレート

iPhone 6s、画質「大画面」、FPSモード「標準」で校内移動時のフレームレート

iPhone 6s、画質「大画面」、FPSモード「標準」で戦闘時のフレームレート

iPhone 6s、画質「低画質」、FPSモード「低FPS」で校内移動時のフレームレート

iPhone 6s、画質「低画質」、FPSモード「低FPS」で戦闘時のフレームレート

 iPhone 13 Pro Maxのリフレッシュレートは120Hzだが、校内の移動、戦闘時のどちらでもフレームレートは平均58~59fps前後と、約60fps付近に収まっている。『ヘブンバーンズレッド』の最大フレームレートは60fpsのようだ。

 iPhone 6sは、画質「大画面」、FPSモード「標準」だと平均フレームレートが27~30fps。画質「低画質」、FPSモード「低FPS」だと校内の移動、戦闘時のどちらも平均29fps。「低画質」時の校内移動でフレームレートが30fpsにならなかったのは、おそらく「低画質」時は最大フレームレートがゲーム側で30fpsに制限されたため、時々1fps落ちた割合で平均値が30fpsにならなかったためと推察する。

 この結果からプレイするスマホの性能が60fps近くまでフレームレートが出せない場合、画質が「低画質」以上でも画面のカク付きをできるだけ抑えるために、30fps前後まで動作を制限するものと予想できる。

 iPhone 13 Pro Max、iPhone 6sともに校内の移動時よりも、ド派手なエフェクトが表示されたり、キャラクターの動きが激しい戦闘時の方がfpsの安定性が落ちる。CPU使用量も校内の移動時より、戦闘時の方が高くなる。しかし、平均メモリー使用量は、校内移動時の方が景色が次々と変わるため、読み込むオブジェクトの数が多いためか、戦闘時より校内移動時の方が高い傾向にある。

 平均フレームレートの数値上は、性能が高いスマホだと60fps前後で安定し、性能が低いスマホだと30fps前後で安定しているように思えるが、実際にプレイしてみると、当然だがiPhone 6sの方が画面のカク付きを感じる。

iPhone 13 Pro Max、画質「大画面」、FPSモード「標準」で戦闘時の計測画面

iPhone 6s、画質「大画面」、FPSモード「標準」で戦闘時の計測画面

iPhone 6s、画質「低画質」、FPSモード「低FPS」で戦闘時の計測画面

 実際に計測時のフレームレートを示す折れ線グラフを比較すると、iPhone 13 Pro Maxの方が、iPhone 6sよりも数値が上下する幅が少ない。また、iPhone 6sの画質「大画面」、FPSモード「標準」と画質「低画質」、FPSモード「低FPS」では、後者の方がやや折れ線グラフの傾斜が気持ち滑らかだ。

 そのため、『ヘブンバーンズレッド』をプレイしていて、画面のカク付きがやや気になる、という人は画質やFPSモードを変えてみると良いだろう。

『ヘブンバーンズレッド』は、『AIR』や『CLANNAD』などを手がけた麻枝准氏の15年ぶりの完全新作ゲーム。ストーリーはフルボイス。日常は個性的なキャラクターが織りなすコミカルテイストでいながら、徐々に深堀されているキャラクターの魅力と、時に切ないストーリーに惹き込まれる作品に仕上がっている。

 POPな楽曲をバックに戦うターン制バトルは、DP(デフレクター)という特殊なシールドゲージを保ちつつ、敵を倒すという独自のシステムを採用している。今年の2月にサービスを開始したばかりの作品なので、気になる人は本検証を参考に、快適に動作するスマホで、今からでも初めてみてはいかがだろうか。

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