IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は4月25日、国家試験「基本情報技術者試験(FE)」「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」を2023年4月から通年試験化すると発表した。
基本情報技術者試験(FE)は、ITに関する基本的な知識・技能を評価する国家試験。ITエンジニアの登竜門という位置付けの試験で、応募者数のおよそ7割が社会人、およそ3割が学生という。情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、組織の情報セキュリティー確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的な知識・技能を評価する国家試験。部門における情報セキュリティーリーダー向けの試験で、応募者数のおよそ9割が社会人、およそ1割が学生という。
これら2つの試験区分では、新型コロナウイルス感染症の拡大などを背景として2020年12月からCBT(Computer Based Testing)方式による試験を実施。IPAではさらなる利便性の向上を目指し、通年試験化に向けて、試験の実施方式、出題範囲などの変更内容を公開した。
通年試験化により、これまで年2回実施していた試験を、受験者が都合の良い時期・日時を選択して受験できるようになり、受験可能回数も増えるとしている。
試験の申込方法、受験規約などの詳細については後日あらためて発表となる。出題形式は小問形式へ変更し、試験時間を短縮。FEではこれまで出題範囲として個別プログラム言語による出題を実施してきたが普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語に統一するという。
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