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山根博士のグロスマレビュー

独自チップ「MariSilicon X」搭載で最強の夜景が撮れる「OPPO Find X5 Pro」

2022年04月25日 12時00分更新

 OPPOのスマートフォンは日本でもかなり知られる存在になってきた。最上位モデルとなる「Find」シリーズはカメラ性能を高めたモデルで、日本でもこれまで「Find X」「Find X2 Pro」「Find X3 Pro」の3機種が発売されている。このFindシリーズの最新モデルが「Find X5 Pro」で、海外ではすでに各国で販売が始まっている。Find X5 ProにはOPPOが独自開発した画像処理チップ「MariSilicon X」が搭載されており、カメラのAI処理が高速になっているという。今回は中国販売モデルを使ってレビューした。

※初掲出時、タイトルに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。2022年5月9日

OPPO Find X5 Pro

 Find X5 Proのディスプレーは6.7型(3216×1440ドット)、120Hz駆動でFind X3 Proと同等だが、LTPOからLTPO2とグレードアップされた。チップセットはSnapdragon 8 Gen 1、テストモデルはメモリー12GB、ストレージ256GBを搭載する。カメラは5000万画素広角、5000万画素超広角、1300万画素光学2倍望遠と、これもFind X3 Proと変わらないが、Find X5 Proは前述のとおり画像処理用にMariSicon Xを搭載し処理速度を高めた。バッテリーは5000mAhで80Wの急速充電に対応、12分で50%の充電が可能だ。加えてワイヤレス急速充電は50Wとなり、満充電に要する時間は47分とのこと。

Find X5 Proの前面と背面

 本体サイズは約73.9×163.7×8.5mm、重さは218g。右側面にある電源ボタン状の緑色のラインはOPPOのコーポレートカラーで、Find X5 Proにもこのデザインが引き継がれている。左側にはボリュームボタンが並ぶ。側面から見るとカメラ部分の盛り上がりが本体からなだらかな曲面でつながっていることがわかる。このデザインテイストもFind X3 Proから引き継いだものだ。

本体右側面(上)と左側面(下)

 カメラ部分の盛り上がり具合は本体上部から見るとわかりやすいだろうか。本体下部にはSIMスロットとUSB Type-C端子がならぶオーソドックスなデザインにまとめている。

本体上部(上)と下部(下)

 カメラ周りのデザインはFind X3 Proのように台座を背面に融合させた形状となっているが、台座部分は左右非対称な形状となっており、またレンズやフラッシュの並びも変えている。Find X3 ProはどことなくiPhoneをイメージさせながらも雰囲気が異なることから、やや違和感を覚えるようなカメラ周りのデザインだったが、Find X5 Proは独自性が強まったことで、よりデザイン性が高まったようにも思える。

Find X3 Pro(上)とFind X5 Pro(下)のカメラ周りのデザインの違い

 OSはAndroid 12ベースの独自UI「ColorOS 12」を搭載する。ColorOSは日本で発売されたのOPPO製品にも搭載されており、クイック設定などiOSに似せた部分もあるため、日本人には使いやすいかもしれない。なお、設定画面からはMariSilicon Xを搭載しているという説明も用意されている。

標準のホーム画面

端末情報を確認。MariSilicon X搭載もアピール

 ディスプレーの設定ではリフレッシュレートを最大120Hzの自動可変、または60Hzから切り替えできる。自動可変時はテキスト表示時などに1Hzまで下がるため、省電力性能を大きく高めている。また新しい機能「Multi-Screen Connect」は他のColorOS機種やWindows PCとの連携が可能だ。この後述する。

 Snapdragon 8 Gen 1搭載により全体のパフォーマンスは良好だ。ストレージを最大7GBまでメモリーに割り当てできるRAM拡張機能により、最大のメモリー容量は19GBまで利用できる。ハイスペックなゲームをプレイするときなどに有用だろう。ベンチマークはAnTuTu 9で測定して939781という値だった。

ディスプレー設定(左)とMulti-Screen Connect機能(右)

RAM拡張は最大7GBをメモリーに追加できる(左)。AnTuTu 9のスコアは90万オーバー(右)

 新機能Multi-Screen Connectは、Windows PC側にもソフトをインストールする必要がある。両者を同じWi-Fiネットワークに接続し、Find X5 ProのMulti-Screen ConnectをONにし、しばらくするとPCが見つかり表示される。この状態で「接続」をタップすると、すぐにPC側にFind X5 Proの画面が表示される。

Windows PCにソフトを入れ、同じネットワークに接続するとFind X5 Pro側からPCが見つかる

Find X5 Proで接続をタップすると、Windows PC側に画面が表示される

 PC内のFind X5 Proの画面はPCのマウスなどで操作が可能だ。たとえばギャラリーを開き写真を表示し、それをPCのフォルダにドラッグ&ドロップすると写真をコピーすることができる。Find X5 Pro側の画面表示は消えないため、スマートフォン本体とPC画面のどちらを使ってもスマートフォンの操作が可能だ。

PC側でFind X5 Proの画面操作も可能だ

 またFind X5 Proを横向きにすれば、PC内の画面表示も横向きに切り替わる。試しにPC画面内のFind X5 Proのカメラを起動すると、そのままプレビューも表示された。遠隔撮影などに使うことができそうだ。

Find X5 Pro本体を横向きにすると、PC画面内の表示も横向きになる

カメラを起動するとプレビューもそのまま表示された

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