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マップの広さはシリーズ最大!

夜道探索ゲーム『夜廻三』本日発売!シリーズの生みの親である溝上侑氏へのインタビューを掲載

2022年04月21日 15時00分更新

 日本一ソフトウェアは4月21日、夜道探索アクションゲーム『夜廻三』(PlayStation 4/Nintendo Switch)を発売した。本作の価格は、7678円。

 本作は、失くしてしまった思い出を求めて、夜の街を探索するアクションゲーム。幼い主人公は、自身にかけられた呪いを解くカギとなる「思い出」を探して、夜の街を彷徨うことになる。

 今回は、本シリーズ生みの親でもある溝上侑氏が語る本作の魅力や、過去作からの変更点についてのインタビューを掲載。シリーズファンはもちろん、初めて触れる人向けのメッセージもあるので、チェックしてほしい。

夜道には多種多様な「お化け」が出没する

■PV

『夜廻三』のテーマ

Q.『夜廻三』の構想はいつから?

A.『MAD RAT DEAD』を作り終えた半年後に、会社から『夜廻三』の制作の話がきてからです。個人的には深夜廻で完結させたつもりだったので作れるかどうかわからなかったのですが、ディレクターの廣瀬が「面倒見るから…」と励ましてくれたので最後までやりきることができました。今作は制作期間が少なかったので、そのぶんたくさんの人に手伝ってもらっています。

企画・キャラクターデザイン
溝上侑氏

『MAD RAT DEAD』
2020年10月29日発売

Q.シリーズを通して子供のころに経験したことをテーマにしていると感じていますが、今回「思い出」をテーマに据えたのにはどんな理由があるのでしょうか?

A.重要な記憶を何故忘れてしまうのだろう、というざっくりした問いかけからシナリオを書き進めていきました。嬉しい出来事や優しい思い出、そして、それらを気づかないうちに忘れていく切なさを描いたつもりです。こうして書いた夜廻三の物語が、皆さまにとって大切な思い出になると嬉しいです。

『夜廻三』の魅力

Q.すでに2作出している中でゲームのシステムを変更するというのは勇気がいることだと思うのですが、今回はなぜ「隠れる」を「目を閉じる」に変更したのでしょうか?

A.隠れるとお化けから逃れられますが、お化けが去るまで待つだけなのは時間がもったいないと感じ、前々から変更したいと考えていました。今作では目を閉じた状態でも歩くことができるので、目を閉じた状態でお化けからゆっくり遠ざかるような、ヒリつくシーンも多いのではないでしょうか。

新アクション「目を閉じる」
お化けから追われなくなるが、「目を閉じて」いる間もお化けに触れてしまうとゲームオーバーになってしまう

複数のお化けがいるときは、ゆっくりと距離を取ろう

Q.ストーリーに沿った攻略から、ユーザー毎に自由に攻略ができるようになったのも大きな変更点だと感じます。これについてはどういった意図で変更したのでしょうか?

A.過去2作にてプレイされる方それぞれが、街を歩いているときに違う物に興味を抱いていることに気づき、いろいろなプレイスタイルで楽しめるようにしようと考えたためです。夜廻自体、いろいろな楽しみ方ができるおもちゃ箱みたいなゲームですもんね。今作はオープンワールドのような、自由に探索ができる仕組みを採用しています。

夜の街にはさまざまな「いわくつき」の場所が存在する

いくつもある「やること」をいつ、どの順番で楽しむかはプレイヤー次第

Q.大きな変更がありシリーズユーザーも新鮮な気持ちでプレイできるナンバリングになったと感じますが、すでにシリーズに触れたことのある方々に、とくに過去作からの変化を楽しんでいただきたいポイントはございますか?

A.今作は主人公に感情移入して欲しかったので見た目を好きな感じに変えられるようにしました。皆様に主人公となってもらい、今までの夜廻には無い場所や新しいお化けとの出会いを、新鮮な気持ちで楽しんでいただきたいです。

主人公
自分にかけられた呪いを解くためのカギとなる「思い出」を探して、夜の街に足を踏み入れた幼い子ども

思い出の中の少女
思い出にたびたび現れる主人公より少し年上の少女。彼女もまた「何か」を探して街をさまよっているようだ。大きなカメラを持ち歩いている

ムギ
主人公が飼っている白いふわふわのネコ。主人公にとてもなついている。

『夜廻三』では髪型や服装を変更できるように

主人公の姿は6つの項目を組みあわせて設定できる

物語の途中でも主人公の見た目は変更可能

Q.『夜廻』シリーズに初めて触れるユーザーに楽しんでほしいポイントを挙げるとしたら何になりますか?

A.身近で馴染みを感じるような街を舞台にしているので、現実では入ってはいけない場所に入るドキドキ感が味わえます。静まり返った夜の街の雰囲気を楽しんでもらえると嬉しいです。あと、夜廻のお化けはかわいめに描いていますので怖いのが苦手な方でも大丈夫ですよ。

いつかどこかで見たことのあるようなノスタルジックな夜の街並み

怖いだけでなく可愛らしさも感じるお化けたちは『夜廻』シリーズの特徴

顔のない大男
長い手に持った鎌を振り回し主人公を追いかけてくるという。どこかに逃げ込むまで追跡が止むことはない。

赤ちゃんお化け
両腕は広げると翼になり、主人公を見つけると飛んで襲い掛かってくる

道塞ぎ
商店街に佇む巨大なお化け。その大きさは道路を塞いでしまうほど。近寄ることを阻むように睨んでいる

『夜廻三』のボリュームは?

Q.公開しているだけでも目新しいマップが増えたと感じますが、過去作と比べてボリュームは増えていますか?

A.かなり増えていると思います。行けるマップが増えたうえに、それぞれのプレイスタイルや、謎を解き明かせるかによって、クリアまでのプレイ時間は大きく変わると思います。

シリーズ最大の広さとなるマップは歩き回ることで少しずつ地図が描かれていく

まだ行っていない場所への行き方は街中にある掲示板から確認できる

Q.ゲーム中では各場所にあわせたお化けが登場いたしますが、お化け以外にも場所によって異なる作りになっている部分はございますか?

A.ステージごとにコンセプトを持って作っているので、場所ごとにまったく違う遊びができ、飽きずに進められるように作りました。また、落ちているアイテムや置いてある物などで、それぞれの場所で過去に何があったか思いを馳せるのも楽しいと思います。

ステージによっては視点が真横からになるサイドビューのタイミングもある

各地に落ちているアイテムからはそのステージの背景がわかることも……?

『夜廻三』のかぎを握るお化け

Q.「よまわりさん」「コトワリさま」などシリーズには印象的で物語に深く関わってくるお化けがいましたね。今作では「人面鳥」がそのお化けに当たるかと思いますが、「人面鳥」はどのように物語に関わってくるのでしょうか?

A.重要なお化けだと思います。このお化けの秘密を紐解くことによって、『夜廻三』の物語の全体図が見えるはずです。街を探索して、落とし物を拾い、このお化けについていろいろ考察してみてほしいです。

人面鳥
古くから街に伝わる怪物。特別な目ですべての時間を観測するという。その目で街の中を見張り、人面鳥はずっと「誰か」が来るのを待っている。

「思い出のアイテム」を見つけていない場所では人面鳥が襲い掛かってくる。街のどこかにある「思い出のアイテム」を見つけてからまた来よう

目を閉じて何かをしてくる「人面鳥」。一度出会ってしまうと、逃れることは難しい

発売のお礼とご挨拶

Q.『夜廻三』の発売を心待ちにしていたファンに対するメッセージをお願いします。

A.深夜廻から長い時間待っていていただきありがとうございます。皆さまのご好評のおかげで、夜廻シリーズとして作り続けられて心より嬉しく思います。今作もぜひ楽しんでくださいませ!

 

【ゲーム情報】

タイトル:夜廻三
ジャンル:夜道探索アクション
販売:日本一ソフトウェア
プラットフォーム:PlayStation 4/Nintendo Switch
発売日:発売中(2022年4月21日)
価格:7678円
CERO:C(15歳以上対象)

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