アップルは4月19日(米国時間)、同社の製品全体で再生素材の利用が増加していることを発表した。
同社は製品製造に再生金を導入し、再生タングステン、再生希土類元素、再生コバルトの使用量が2倍以上になり、2021年にApple製品に使用された全素材のうち、およそ20%が再生素材で、再生素材の使用量がこれまでで最も多くなったという。
2021年、Appleが出荷した製品中に含まれる全アルミニウムのうち59%が再生素材由来であり、多くの製品は筐体に100%再生アルミニウムを使用しているとした。iPhone、iPad、AirPods、Macのメインロジックボードのはんだ付けに100%再生スズを使用し、製品全体では再生スズを30%使用しているという。
さらに、iPhone 13とiPhone 13 Proのメインロジックボードのメッキおよび前面のカメラと背面のカメラのワイヤーに、Apple製品で初めて再生金を導入したと述べている。
iPhone分解ロボットDaisyの能力を拡大して、23種のiPhoneモデルを分解できるようにしたほか、それらの特許を他の企業や研究機関に無料でライセンス供与している。また、リサイクルロボットDaveでは、貴重な希土類磁石、タングステン、鋼鉄の回収が可能。同社は最終的に、製品に再生・リサイクル可能な素材のみを使用することを目指している。
同社の「2022年環境進捗報告書」では、サプライヤーのクリーン電力使用量が2021年の1年間で2倍以上となり、今後数年間にわたる取り組み全体で達成する見込みのおよそ16ギガワットのうち10ギガワット以上を達成していると発表。2022年4月の時点で、主要な製造パートナーのうち213社が、25ヵ国でApple製品の製造をすべて再生可能電力でまかなうことを約束している。2021年、これらの再生可能プロジェクトによって1390万トンの二酸化炭素排出が削減されたとする。
同社は2022年のアースデイを祝して、AppleマップやApple Fitness+で野外活動向けの機能を提供するほか、Apple Newsなどで環境問題について学べるコンテンツを提供する。
また、4月22日までの期間、同社サイトやApple Storeアプリ、直営店でApple Payを使って購入すると、Appleがすべての支払い1回につき1ドルを世界自然保護基金に寄付する取り組みを実施する。
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