週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Japan IT Weekで見つけた5Gスマホやカラー電子ペーパー

2022年04月13日 12時00分更新

Japan IT Weekには気になるハードウェアの展示も多かった

 4月6~8日まで、東京ビッグサイトでJapan IT Week 春が開催されました。B2B向けのイベントであり、IT系ソリューション関連の企業が多数出展していました。しかし、中にはハードウェアの展示もちらほらとあり、スマートフォンやタブレットなど興味深いものもいくつか見つかりました。

東京ビッグサイトで開催されたJapan IT Week

arrowsではないFCNTの5Gスマホ

 加賀FETブースにはFCNTの5Gスマートフォンが展示されていました。同社は2021年4月に富士通コネクテッドテクノロジーズから会社名を変更しています。ブースでは富士通関連会社の製品が展示されていました。

FCNTの5Gスマートフォン

 5Gスマートフォンはローカル5Gソリューションとして展示されていたもの。ローカル5Gとはドコモなどの大手キャリアではなく、自社で5Gのネットワークを構築して運営できる独自の通信ネットワークです。日本ではローカル5Gとしてバンドn79(4.9GHz帯)とn275(28GHz帯)が割り当てられています。FCNTはこのうちn79に対応するモデルとして2021年10月下旬から「ローカル5G対応スマートデバイス(SMDE01001)」の提供を始めました。

背面にはFCNTのロゴがはいる

 主なスペックはチップセットがSnapdragon 765G、6.3型(2280×1080ドット)ディスプレーを搭載し、カメラは4800万画素+800万画素(超広角)+500万画素、フロントは1600万画素。バッテリーは3500mAhでおサイフケータイも搭載しています。本体サイズは約72×152×8.5mm、重さ約162gで、持ってみるとかなり軽量です。ローカル5Gというと使用される端末は5Gルーターや5Gモデム搭載センサーというイメージがありますが、この端末であればスマートフォンとして使えます。

ケースにストラップホールがあるのは日本メーカーの製品らしいと言える

 ブースには放熱版を取り付けた端末も置いてありましたが、これもローカル5G対応のデバイス。中身はAndroidスマートフォンと同じ構造で、カメラを使って顔認証などができる「エッジAIカメラ(AW02)」と呼ぶ製品です。この手の製品はWi-Fiで接続するものがありますが、エッジAIカメラなら無線LANのないところでも使えます。また本体内である程度の画像処理を行なうため、ネットワークへ流すデータが少なくなります。名前に「エッジ」とあるように、このデバイスはエッジ機能ももっているわけです。

4850万画素+800万画素+500万画素カメラを搭載し、AI処理した画像データを5Gで転送できる

 ローカル5GはWi-Fiで構築していたネットワークを5Gに置き換えるものであり、工場や大学などへの展開が進んでいます。エッジAIカメラなら広大な工場内のどこにでもおけますし、大学の裏口に配置して不審者が侵入したかどうかをチェックする、なんて用途にも使えるわけです。今後各地でローカル5Gが広がれば、FCNTのこれらの端末も利用者が拡大するでしょう。

FCNTのローカル5Gソリューション

ロジテックのタフな8型Windowsタブレット

 PC周辺機器などを展開しているロジテックがタブレットを出しています。しかし、これは業務用なので家電量販店などでは購入できません。運送業などをターゲットにした製品を複数出していますが、今年夏に発売予定の「LZ-WC08」は8型(1920×1200ドット)ディスプレーを搭載するWindowsタブレット。OSはWindows 10 IoT Enterpirseを搭載します。

ロジテックの8型タブレット。なお実機ではなくモックアップだった

 CPUはIntel Pentium N6415、メモリーは4GB、ストレージはSSD M.2 64GB。外部端子はUSB 3.2 Type-A、USB 3.2 Type-C、microSDカードスロット。拡張ポート経由でNFC、有線LANなどが使用可能になります。バッテリーは交換式で8時間以上駆動可能。IP65の防水防塵に対応します。

質実剛健なボディー

 本体サイズは約236×142×15.9mm、重さは約680g。ビジネス向けのため価格はかなり高くなると思われますし、個人が買うことはできません。しかしアウトドアによく行く人などは個人用として使いたいと思うかもしれませんね。

一般用途に使いたいが価格は高く、個人購入は困難

A4サイズが表示できる
カラーの電子ペーパーディスプレー

 長野日本無線は参考出展としてE Ink社のカラー電子ペーパーディスプレーを展示していました。電子ペーパーと言えば、まず思い浮かぶのはアマゾンの「Kindle」であり、表示はモノクロというのが一般的な認識です。しかし電子ペーパーもようやくカラーが実用化され、昨年からカラー電子ペーパー搭載タブレットも発売になりました。ですが、サイズは8型以下と小さく、A4サイズの表示をするには向いていません。

E InkのA4サイズカラー電子ペーパーディスプレー

 参考出展されていたディスプレーなら、会社や学校などのお知らせ表示、ショップのサイネージなどに使えそうです。液晶や有機ELのような自然な色表示はできないものの、電子ペーパーなら一度表示してしまえば電源を切ってもディスプレーは黒くならず、表示はそのまま保持されます。用途によっては便利に使えそうです。

発色は液晶には及ばないが、電源を切っても表示はこのままだ

縦にワイドなLGの巨大タブレット型端末

 アスクが展示していたのがLGのin-TOUCH Stretchディスプレー。ワイドサイズで大きさは2種類あり、23型モデルが1920×158ドットで12:1、29型モデルが1920×540ドットで32:9。見た目はディスプレーですが、中身はAndroid 7.1が動くタブレットとなっており、タッチ操作も可能。バッテリーがないためタブレットのように持ち運びはできませんが、壁やアームに取り付けてレストランのメニュー表示、のように使えます。

ウルトラワイドでAndroidが動くLGの n-TOUCH Stretchディスプレー

 デスクのPCディスプレーの横や上に設置する、という使い方もできそうですが、これも個人向け製品ではありません。この手のディスプレーはB2B向けに他のメーカーもいくつか出しているようですが、個人のセカンドディスプレーとしても使えそうですね。ぜひ一般販売もしてほしいものです。

ディスプレーを上からスワイプすれば通知も見える

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう