週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

2021年11月25日開催「NEDOピッチ in Central Japan ~スタートアップ×地域製造業のイノベーションで創る未来~」レポート

愛知発スタートアップの最先端技術で製造業の未来を産み出す

2022年04月15日 11時00分更新

 コロナ禍によるリモートワークの普及、EVをはじめとする再生エネルギー中心社会への移行加速、IoTの基盤となる通信・センサー技術の進化など、社会環境が大きく変化する中、新しい技術の活用によるイノベーション創出が求められている。新しい未来を切り拓くのは常に若い力、若い企業であり、NEDOは起業間もないスタートアップを集めたピッチイベント「NEDOピッチ」を定期的に開催してきた。

  2021年11月25日、NEDOは経済産業省中部経済産業局およびオープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)と共同で、地域のものづくりを支える製造業をターゲットに、オープンイノベーション創出の加速化を目的としたスタートアップ企業によるピッチイベント「NEDOピッチ in Central Japan」を開催した。今回はスタートアップ6社によるピッチに加えて、パネルディスカッションを実施し、スタートアップの企業との協業に関する本音が飛び交う、これまで以上に熱い議論が交わされた。

 自動車産業をはじめとするモノづくりの歴史を持つ中部地区で開催された製造業の未来を考えるピッチイベントの様子を溶解する。

NEDOが推進するスタートアップ支援策

 スタートアップによるピッチに先立ち、経済産業省中部経済産業局次世代産業課新事業支援室の小林弘和室長からの挨拶と、NEDOイノベーション推進部スタートアップグループの青木根玄主査によるスタートアップ・中小企業向け支援策の紹介がなされた。

経済産業省 中部経済産業局 次世代産業課 新事業支援室 小林 弘和室長

NEDOイノベーション推進部 スタートアップグループ 青木 根玄主査

 NEDOは日本最大級の公的研究開発マネジメント機関であり、様々なナショナルプロジェクトやテーマ公募型事業の支援を行っている。特に研究開発型スタートアップに対しては、創業からのステージ/時間や事業支援目的や規模に応じて、複数の支援事業を用意している。

 またNEDO以外にも、スタートアップ支援を行う政府系機関はそれぞれの特徴を活かした支援を行っている。2020年7月、それら政府系9機関が連携してスタートアップ支援機関プラットフォーム(通称Plus:Platform for unified support for startups)を創設した。スタートアップ・エコシステム拠点都市との連携や支援機関連携の拡大によって、一気通貫のスタートアップ支援を行い、スタートアップ・エコシステムの形成を目指している。

 NEDOではPlusの取り組みとして、中小企業・スタートアップ向けのポータルサイト「StarT!Ps from NEDO」(https://startips.nedo.go.jp/)を開設した。NEDOの公募・支援事業に関する情報提供だけでなく、政府系9機関の支援内容を無料で相談できる窓口、「PlusOne-スタートアップ支援ワンストップ相談窓口―」も開設している。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事