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画質設定でGPU使用率やメモリー使用率も変化!?

iPhone 13 Pro Maxだと安定度抜群!『ウマ娘』の動作が高品質化でどう変わるかフレームレートでチェック

2022年04月05日 10時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

iPhone 13 Pro Maxは3Dが有効でもほぼ30fpsで動作!
標準版、簡易版ならGPU使用率などが下がった

 今回はCygamesの育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』を取り上げたい。『ウマ娘 プリティーダービー』は、2月24日のアップデートでオプションにて「3Dレース表現の高品質化」が選択できるようになった。この影響もあってか、推奨端末の一覧も更新された。

 では、実際にどれぐらい動作に影響が出るのか、昨年の9月に発売された「iPhone 13 Pro Max」を使い、ゲームのフレームレートが計測できる『GameBench』にて動作を確認してみた。計測時のバージョンは1.17.0で、計測はエキシビジョンの「練習」にて、「皐月賞」、出走人数18人、季節「春」、天気「不良」にして実施した。

iPhone 6sでの計測時

雨の表現は晴れよりもやや重く、出走人数が多い方がやや重くなるかと考え、天気は雨の「不良」、出走人数18人にしている

 また、iPhone 13 Pro Maxでは「3Dレース表現の高品質化」を有効にした場合と、無効にした場合を計測。iPhone 6sは推奨端末ではないため「3Dレース表現の高品質化」の有効化ができないので、「標準版」と「簡易版」の2パターンでのみ『GameBench』で計測した。

iPhone 13 Pro Maxは「3Dレース表現の高品質化」をオンにして計測。有効、無効に切り替える際に、ゲームを再起動してから計測を実施している

iPhone 6sは推奨端末ではないため「3Dレース表現の高品質化」の有効化ができなかった

 iPhone 13 Pro Maxのリフレッシュレートは120Hzだが、『ウマ娘 プリティーダービー』のフレームレートは30fpsが上限で、iPhone 13 Pro Maxでもその動作は変わらない。さすがに最新のハイエンド機だけあって、「3Dレース表現の高品質化」を有効にしても、iPhone 13 Pro Maxでは平均29fpsとほぼ30fps張り付きと、快適に動作していた。

「3Dレース表現の高品質化」有効でも平均フレームレートが上限に届いていたため、画質を「標準版」、「簡易版」と下げてもフレームレートは変わらない。CPU使用率は「3Dレース表現の高品質化」有効と「標準版」は、いずれも75%を超えている。しかし、GPU使用率は「3Dレース表現の高品質化」有効が60%前後のところ、「標準版」だと31%前後、「簡易版」だと19.6%前後と大幅に下がっている。

 メモリー使用量にも差が生まれているため、外出先で画質よりも端末の発熱量を抑えて、バッテリーをより長く持たせたい場合は、画質を下げて遊ぶのは有効だと思われる。

iPhone 13 Pro Max、「3Dレース表現の高品質化」有効時の結果

iPhone 13 Pro Max、「標準版」での結果

iPhone 13 Pro Max、「簡易版」での結果

 一方で、iPhone 6sは、「標準版」で平均20fps、「簡易版」にするとCPU使用率で20~30%、GPU使用率で25~30%前後負荷が下がり、平均23fpsとややフレームレートが向上した。

iPhone 6s、「標準版」での結果

iPhone 6s、「簡易版」での結果

 このように、『ウマ娘 プリティーダービー』は、最新スマホである「iPhone 13 Pro Max」では非常に快適に動作していたが、動作はするが推奨端末から外れたiPhone 6sでは、最高画質で遊べないだけでなく、10fpsは下がり、画面がカク付いて快適とは言えなかった。

iPhone 13 Pro Maxはライブ再生までの時間が
iPhone 6sよりも2倍高速!

 次に、ストレージの速度を計測するため、ライブの「うまぴょい伝説」を選択し、ライブ再生確認で「OK」をクリックしてから、ライブが開始されるまでの時間をストップウォッチで計測。

ライブ再生確認で「OK」をクリックしてからストップウォッチで計測。ライブの映像が表示された瞬間までの時間を測定した

「うまぴょい伝説」が表示されるまでの時間
iPhone 13 Pro Max 平均約5秒
iPhone 6s 平均約10秒

 手動のため、コンマ数秒のズレは生じるが、5回計測でiPhone 13 Pro Maxでは平均約5秒、iPhone 6sでは平均約10秒と、iPhone 13 Pro Maxの倍はかかった。ライブが開始されるまでの時間は、決してストレージの速度のみに依存する訳ではないが、ストレージの速度も端末により異なるため、表示速度の差は生まれる。

 内閣府が公開している主要耐久消費財の買替え状況では、スマホの買い替え年数は、2021年で8.7年とのことだが、7年以上前のスマホでは最新のゲームを快適に遊ぶには辛いことが分かる。

 長年使っていれば、スマホのバッテリー寿命も短くなり、経年劣化などにより、新品時よりも性能が下がることも考慮すべきだ。動作が重い、もっと快適にゲームをプレイしたいという人は、スマホの買い替えも検討してみるのもいいだろう。

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