ゾーホー、ローコードでカスタムアプリケーションが作成できる開発ツール「Zoho Creator」最新版を提供開始

2022年04月01日 19時30分更新

　ゾーホージャパンは3月31日、ローコード開発プラットフォーム製品「Zoho Creator」の最新版を提供開始した。

　Zoho Creatorは、専門的なコーディング経験の少ない人でもドラッグ＆ドロップで扱える直感的なインターフェースにより手軽にカスタムアプリケーションを作成できるツール。ビジネス部門とIT部門の両方のニーズに対応し、あらゆるレベルの開発・運用管理・統合・分析をサポート。ビジネス部門とIT部門が連携して高度にカスタマイズされたアプリケーションの開発・導入が可能となり、ビジネスソリューションに不可欠な相互運用性や権限の管理、ガバナンスといった問題を最小限に抑えることができる。

　最新版における主な新機能は以下のとおり。

・本格的なビジネスソリューションの構築を可能にする機能の追加

　単一のダッシュボードで大規模なビジネスソリューションの開発、統合、分析、管理が行なえるソリューションビルダーを提供。機能間の強固な相互運用性によってシームレスに異なる要素を切り替えることが可能で、ビジネス部門による開発を全社的に推進する際のIT部門向けのガードレールも搭載。

　ZohoのAIアシスタントである「Zia」の活用により、どこからでもデータのインポートが可能となる。予測分析やキーワード抽出、センチメント分析、OCR、オブジェクト検知などの作業に対し、ドラッグ＆ドロップの簡単な操作でAIを組み込むことが可能。

　直感的なドラッグ＆ドロップ操作でビジネスプロセスを視覚化できるブループリント機能を搭載し、ビジネスプロセスをオンライン上で再現し、各手順の明確化や役割分担の決定、事前に設定した条件に基づく操作の自動化が可能。Deluge、Java、Node.jsを使ってZoho Creatorで再利用可能なコードブロックの書き込み、保存、実行も可能となり、サーバーレス機能が強化された。

データ統合の可視化と高度なBI機能の連携

　ユニバーサルなクラウドベースのモデリングツールを搭載し、データ統合プロトコルの自動化によって安全なデータ移行を確立し、すぐに使える600以上のコネクターを使って容易にデータ統合が行なえるようになった。新しい統合ステータスダッシュボードは、それぞれのデータ統合がうまく動作しているかどうかを可視化でき、最新の実行状況や成功・失敗のデータ、エラーの早期検出と解消を容易にするトップコネクションに関する重要所見が提示される。

　本格的なビジネスインテリジェンス（BI）および分析エンジンが組み込み、追加のサブスクリプション料金を支払うことなく、アプリケーション内のデータからビジネスインサイトを導き出すことが可能。予測分析やデータアラート、what-if 分析、データブレンディング、会話型アナリティクスなどの高度なBI機能も利用可能。

一元的なガバナンスの実現とコミュニケーション機能の強化

　ワンクリックで開発環境、検証（テスト）環境、本番環境を選択してソリューションが立ち上げられるようになり、稼働中のアプリケーションを中断することなく機能追加や変更が可能となった。役割ベースのアクセスもサポートされ、ユーザーごとのエクスペリエンス検証をシミュレーションすることが可能。

　役割に基づく粒度の細かいアクセス制御、包括的な監査証跡とパックアップ、アプリケーション統合開発環境（IDE）、ユーザーの表示や管理のためのダッシュボード、課金のダッシュボード、ブランディングのためのカスタマイズやローカライゼーションなどの機能が、IT部門によるローコード開発管理のために追加。これにより一元化されたガバナンスが実現可能。

　また、開発フェーズの小さな障害で行き詰まるという問題に対処できるようにコミュニケーションおよびコラボレーションを支援機能を搭載。メッセージングやファイル送信、画面共有、音声やビデオによる会議などの機能が追加された。