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龍谷大学が1000人を対象にアンケート調査を実施

上司・部下の世代間ギャップを埋め、良好な関係を築くための「前向きなあきらめ」

2022年03月31日 18時00分更新

 一方で、上司の75.0%は「部下を理解したい」としつつ、45.2%は「部下の考えていることがわからない」とも回答している。その内容としては「反応がうすく真意が分かりづらい」や「仕事の範囲に線引きをしている」など、部下の態度に、ある種の“踏み込みにくさ”を覚える回答が見られた。理解を示したい気持ちは持ちつつ、どうアプローチしていいのかわからないという上司の姿が浮かんでくる結果だ。また、部下側からの回答では、「会話のテンポ、ノリが違う」「たとえ話が分からない」といった回答が見られた。お互いにスムーズなコミュニケーションを望みつつも、世代間の価値観が、その障壁になっているケースもありそうだ。

上司の75.0%は「部下を理解したい」と回答している

理解したいが、「踏み込みづらさ」を感じている上司像が見えてくる

SNSに対する認識にはズレ、でも“飲みニケーション”は不要派が多数

 アンケートは、ビジネスにおけるコミュニケーションとしての「SNS」や「飲み会」についても調べている。「SNSで休みを伝えても良いか」という設問では、部下の53.8%が「SNSで会社に休みを伝えるのは良い」と回答している一方で、上司は37.6%に留まった。16.2ポイントの差があり、SNSの捉え方にも世代によるギャップが見られる。

SNSに関する認識は、世代間のギャップが大きそうだ

 「飲みニケーションは必要か」という設問では、上司・部下ともに、「必要と感じている」が4割ほどにとどまっている。さらに、「酒席では部下が上司にお酒を注ぐべきか」では、部下の44.0%が「そう感じている」と回答しているのに対し、上司で「そう感じている」の回答は33.6%にとどまった。ビジネスにおける飲み会の要不要については、「上司が強要し、部下が困惑する」という構図で語られることが多かったように思う。しかし、時代が移り変わり、もはや世代間にギャップはないのかもしれない。

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