一方で、上司の75.0%は「部下を理解したい」としつつ、45.2%は「部下の考えていることがわからない」とも回答している。その内容としては「反応がうすく真意が分かりづらい」や「仕事の範囲に線引きをしている」など、部下の態度に、ある種の“踏み込みにくさ”を覚える回答が見られた。理解を示したい気持ちは持ちつつ、どうアプローチしていいのかわからないという上司の姿が浮かんでくる結果だ。また、部下側からの回答では、「会話のテンポ、ノリが違う」「たとえ話が分からない」といった回答が見られた。お互いにスムーズなコミュニケーションを望みつつも、世代間の価値観が、その障壁になっているケースもありそうだ。
SNSに対する認識にはズレ、でも“飲みニケーション”は不要派が多数
アンケートは、ビジネスにおけるコミュニケーションとしての「SNS」や「飲み会」についても調べている。「SNSで休みを伝えても良いか」という設問では、部下の53.8%が「SNSで会社に休みを伝えるのは良い」と回答している一方で、上司は37.6%に留まった。16.2ポイントの差があり、SNSの捉え方にも世代によるギャップが見られる。
「飲みニケーションは必要か」という設問では、上司・部下ともに、「必要と感じている」が4割ほどにとどまっている。さらに、「酒席では部下が上司にお酒を注ぐべきか」では、部下の44.0%が「そう感じている」と回答しているのに対し、上司で「そう感じている」の回答は33.6%にとどまった。ビジネスにおける飲み会の要不要については、「上司が強要し、部下が困惑する」という構図で語られることが多かったように思う。しかし、時代が移り変わり、もはや世代間にギャップはないのかもしれない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります