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NTT東西、電報サービスを大幅見直し 文字数での料金を変更、年末年始や一部エリアで非対応に

2022年03月18日 16時10分更新

 NTT東西は今秋以降、電報サービスのサービス内容、料金について大幅に見直す。その内容を公表した。

いまや祝電か弔電、もしくは昔の映画の中のものというイメージがある電報

 具体的には、当日配達受付期間は従来の8~19時(インターネットでは0~19時)が、8~14時(同0~19時)に。また、現在は基本的に年中無休で全国で利用可能だが、12月31日~1月3日の年末年始を除く年中無休に。またエリアについても「一部エリアを除く全国」(対象エリアは調整中)となる。配達については今年10月をめどに変更予定。

現実に合わせた結果か、年中無休・日本全国どこでもという原則は無くなる

 料金も、かな電報は最初の25字が330円で以下5字ごとに44円、漢字電報が最初の25字が484円で以下5字ごとに66円だったのが、かなと漢字の区別が無くなり、最初の300字が1320円、それ以降420字ごとに330円となる。こちらは来年1月の予定。

 なお、利用者が大きく減少している定文電報、無線電報(船舶との間で用いる)、またファクスによる受付を終了する。

 電報サービスは、現在はNTT東西、KDDI(国際電報)が電気通信役務として提供。固定・携帯電話から115に発信、またはファクスやインターネットで、届き先や通信文などを申し込むことで、約3時間程度で日本全国にメッセージを届けることができる。

 通信手段としての電報は電話の普及とともに縮小。豪華なメッセージカードによる祝電・弔電として用いられるケースが大半となり、電報類似サービスの参入が自由化された現在では、インターネット上で多数の事業者を見つけることができる。

 以前の電報はカタカナと一部記号のみが利用可能で、文字数で課金されたことから、電報独自の文体が用いられた。電話が広く普及してなかった時代を舞台にした映画やドラマで、家族の危篤や大学合格を伝える場面で見るのが典型例だろう(「ハハキトクスクカエレ」「アトフミ」「サクラサク」など)。

 その間、本来の電報サービスは24時間受付対応から、夜間配達は緊急定文電報のみに、さらに受付時間を短縮。ひらがなや漢字にも対応するようになった。また最近、ネガティブに報道された例では、借金の取り立てで債務者に電報を送りつけるといったものもあった。

 
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