マイクロソフトの2画面スマホ「Surface Duo 2」は抜群の実用性を備えている
2022年03月19日 12時00分更新
カメラは撮影範囲の充実度が高いが機能はシンプル
最後にカメラ性能を確認すると、背面のカメラは1200万画素/F値1.7の広角カメラと、1600万画素/F値2.2の超広角カメラ、そして1200万画素/F値2.4で光学2倍ズーム相当の望遠カメラという、3眼構成となっている。それゆえ撮影シーンは広く、デジタルズームも含めれば0.5倍から最大10倍までの撮影が可能だ
ただカメラアプリの機能そのものはかなりシンプルで、撮影モードを見ても写真は「写真」「ポートレート」「パノラマ」、動画は「ビデオ」「スロモ撮影」のみ。凝った撮影機能は用意されていないことから、こだわりの撮影をするというよりはクリップ的な撮影の仕方が中心になってくるのではないかと考えられる。
また構造上、撮影する際は本体を開く必要があるため片手での撮影が難しいというのもデメリットではある。ただそのぶん、一方の画面で撮影しながら、もう一方の画面でサムネイルを確認したり、写真の編集をしたりできるなど、2画面を生かした機能が整っているのはメリットだ。
一方でフロントカメラは1200万画素/F値2.0と標準的な内容。Teamsなどでビデオ会議をする分には十分なスペックだが、美肌機能などは用意されていない。
【まとめ】2画面はとても便利ソフトウェアと値段には課題
これまで2画面スマートフォンというとどうしても物珍しさが勝ってしまう印象があった。だがSurface Duo 2はビジネスユースに重点を置き、2画面を1画面ずつ活用することに重点を置いたことで、2画面をうまく昇華しかなり実用的な端末に仕上げられていると感じる。
ただ不満点もいくつかあり、大きなものの1つはソフトウェアである。特に、着信音をミュートにした状態で写真撮影すると必ずアプリがダウンするなど安定性に欠ける部分があったり、設定画面で日本語のローカライズが完全になされていない箇所があったりしたのは気になった。こうした点は今後の継続的な改善に期待したい。
そしてもう1つは価格で、非常に高い性能とこだわったギミックを備えているとはいえ、最も安いモデルでも公式サイトで18万4580円というのはやはり高額に感じてしまう。性能は抑えながらも、より低価格でユーザーが手にしやすいモデルの登場にも期待したい。
マイクロソフト「Surface Duo 2」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.8型、2画面時8.3型有機EL |
画面解像度 | 1344×1892ドット、2画面時2688×1892ドット |
サイズ | 約92.1×145.2×11.0mm 2画面時 約184.5×145.2×5.50mm |
重量 | 約284g |
CPU | Snapdragon 888 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128~512GB |
OS | Android 11 |
5G対応バンド | n1/n2/n3/n5/n7/n20/n25/n28/n38 /n41/n66/n71/n77/n78/n79 |
カメラ画素数 | 約1200万画素+約1200万画素(望遠) 約1600万画素(超広角) イン:約1200万画素 |
バッテリー容量 | 4449mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
防水/防塵 | × |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | グレイシア、オブシディアン |
価格 | 18万4580円~ |
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