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「なぜFAXを使うんですか。手書きも写真で送れるし」

FAX利用体験ありの若者はすでに3人に1人まで減少

2022年03月15日 09時00分更新

FAXを使ったことがある若者はわずか35%

 1月下旬以降、大阪市の新型コロナウイルス感染者数1.2万人が統計に反映されていなかった。医療機関からFAXで送られてきた発生届に基づき、保健所職員が政府の情報共有システム「HER-SYS」に入力する仕組みだが、処理が追いつかなかったためだ。

 この報道が広まると「今どきFAXなんて……」との感想が飛び交ったが、では巷でFAXはどのくらい使われているのだろうか。15~29歳男女を対象とした、ストラテの「FAXに関するアンケート」(2022年2月)を見ていこう。

 「FAXを知っていますか。また使ったことがありますか」と聞いたところ、「FAXを知らない」という回答は20%に上った。「FAXを知っているが、使ったことがない」も45%おり、「FAXを知っており、使ったことがある」は35%にとどまった。なんと、10~20代の2割はFAXを知らないのが実態なのだ。

10代20代の2割がFAXを知らないと回答

10代の4人に1人がFAXを知らない

 FAXを知らない、またはFAXを使ったことがないと回答した割合を年代別に見ると、10代の24%、20代の16%が「知らない」と回答。10代の54%、20代の36%が「使ったことがない」と回答していた。

 10代の4人に1人がFAXを知らず、FAXを使ったことがない割合は8割に上っている。今どきの10代、20代は、FAXを知らないとか、知っていても使ったことがない人のほうが多いのだ。

 「なぜFAXを使うんですか。メールとかSNSがあるから要らないじゃないですか。手書きも写真で送れるし」と、ある大学生に言われた。

 2021年6月には、河野太郎行政・規制改革担当相が省庁でのFAX利用廃止の方針を示したが、1ヵ月経たず断念することに。警察や医療機関などでFAXが利用されており、省庁でも使わざるを得なかったためだ。医療機関などでは「ないと仕事にならない」というところもあるようだ。

 FAXは、一般家庭では利用されなくなっており、若者が見かけたり、利用する機会がなくなっている。一方で、一部では現役で利用されているのが実態だ。FAXが当たり前だった時代は変わりつつあり、時代によって利用法も変わっているのだ。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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